アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

学習会in埼玉県鶴ヶ島市

 

「埼玉県鶴ヶ島市で学習会を行いました!」

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鶴ヶ島第二小学校の校舎内にある鶴サロンでNPO法人あそび計画主催の学習会「被災地でのあそび場作りに学ぶ 子どもたちの姿と大人のつながりづくり」の講師を当団体事務局長の神林俊一(かんぺー)が務め、広報担当の遠藤が助手として参加してきました。

 

集まった参加者は、すでに子どもの居場所づくりの活動をしている実践者や行政の関係者、これから子どもに関わりたいと思っている方々など立場は様々。

 

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学習会では、まず震災直後の被災地の様子と、そこにつくられた遊び場で過ごす子ども達の姿を伝えました。それから、気仙沼では子どもに関わる実践者がネットワークをつくって情報交換をしていること、町の問題はそのまま子どもの問題に直結することを伝えました。

 

 

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後半では「こんな遊び場スキ、キライ」のワークをしました。

スキな遊び場は「自由な空間。焚き火、木のぼりができる。自然が多い。星をみたり花火をしたり夜も遊べる。トイレがきれい。時計がある。」など

キライな遊び場は「禁止されたり、うるさい大人が居るのはいや。有料。狭い。自転車が置けない。車通りがあってあぶない。」など

 

 

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以前、気仙沼市にある面瀬小学校の授業で、小学6年生が同じワークをやった時に浮かび出た問題点とほとんど同じなのが興味深いと思いました。子どもの遊び場は環境だけでなく、まわりにいる大人の対応も重要だということです。

 

 

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ただ今回は、子どもには失敗させたくないからあれこれ禁止してしまう、という親ならではの声も聞かれました。また、大人も楽しみたいという率直な意見を述べていた方も居ました。大人も無理せず「自分のため」に居ることが、子どもにとってはいい距離感であった事例も紹介されました。そんな話を聞いて「それでいいんだ」と気づきがあった様子がうかがえました。

 

 

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子どもとの関わり、地元住民との関わり、どちらも子どもの居場所づくりには欠かせないことです。学習会では不登校や子どもの自殺などの統計も確認しましたが、災害があってもなくても、現在の子どもの置かれた状況は改善すべき点が多々あります。日々の子どもとの関わり、私たち一人ひとりの動き方から見直す良い機会になりました。