アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

「やりたい!」が原動力

 

埼玉県鶴ヶ島市 「ぐりどんスペシャル!2015」

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ぐりどん広場は、毎月第4土曜日に鶴ヶ島第二小学校内の空き教室と空き地を使って開かれるプレーパーク(子どもの遊び場)です。今回はスペシャルということで、広域おやこ劇場ひき北いるま主催、プレーリーダー3人を迎えての開催でした。その3人とは、当団体事務局長 神林俊一(かんぺー)、TOKYO PLAY代表 嶋村仁志(めだか)、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会理事 関戸博樹(どっくん)、という長年プレーパークに携わり続けているメンバーでした。

 

雪が心配された当日、始まってみると日差しがぽかぽかと暖かい絶好の遊び日和でした。

 

プレーリーダーのどっくん(関戸さん)が段ボールを箱型にして積んでいると、さっそく遊びに来た子どもが飛びついて積み上げた段ボールをキックやパンチで崩す遊びが始まりました。

 

 

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2つあるかまどには、地域住民の方が火をつけて、餅米を炊いていました。餅つきのために昨日お母さん達がといでおいた餅米です。かまどの前には男の子が一人、あぐらでどっしり座って薪をくべていました。地域のおじさん達の中に混じって「自分の役目はここにある」と言わんばかりの背中で黙々と木を入れていきます。それを周りの大人は見守っていました。地域の中に居場所があるってこういうことなのだと思った一場面でした。

 

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今回は長い木材も手に入り、さっそく秘密基地づくりを始める子ども達。木材を組んで、麻布を壁にして、床にゴザを敷いて…。一日かけて変化し続けた遊びでした。

 

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ところが、頑張ってつくってきた基地が突然倒壊!!

 

 

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それでも数分後には、「次は倒れないものをつくる!」と男の子がまた基地づくりを再開しました。遊びの失敗で失うものなんて滅多にないのかもしれません。崩した材料でそれから基地がいくつもできました。

子どもの遊びは形のない、不思議なものが多いです笑

 

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転がるだけ、見つめるだけ、声を出すだけ、においを嗅ぐだけ、触ってみるだけ、音を鳴らしてみるだけ。 遊びには意味が無いように見えますが、遊びの中で感覚は研ぎ澄まされていきます。

 

すべてはその子の「やりたい!」が原動力。