アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

プレーワーク研修with中央大学

3月25日、宮城県気仙沼市面瀬地区で、学習支援の一環として中央大学の学生が遊び場を開催しました。

 

この遊び場は、走り回れる広い原っぱがあり、清んだ水の川があり、多様な生き物にさわれる、素晴らしい環境があります。環境が良くのびのび遊べるだけに、学生達はドキドキ心配しながらも、時に見守り、時に一緒に遊んでいました。

 

日が暮れて子どもが全員帰った後、当団体の廣川・遠藤を交えて振り返りをしました。今回は子どもの様子だけでなく、そもそもなぜこの活動をしているのか?という点も深く掘り下げていきました。

 

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【なぜ気仙沼のこの地域で活動するの?】

子どもが好きだから、震災のあった場所で出来ることをしたいから等々、きっかけはそれぞれあるけど、改めてなぜ気仙沼の面瀬なのかと聞かれると、考えたことのないメンバーが多かった。でも1回来たら、「あの子たちに会いに行く」と思えて、それが動機になり、繰り返し来るようになった。

 

気仙沼で大学生が活動するメリットって?】

気仙沼市には大学がないから、大学生がほとんど街に居ない。その年代と子どもが出会うきっかけがつくれる。それは、子どもが将来を考える時に想像できる未来を増やすことになると思う。

 

【大学生は子どもからどう見られていると思う?】

先生でも、親でもない、一緒に遊べる大人…ナナメの関係。でも、遊んでいて子どもに近い立場でいたい時もあれば、イベントを進める上で子どもに指示を聞いてほしくて、大人側に立つ時もある。立ち位置がとても難しいけれど、大学生の個性は多様な方がいい。子どもが接しやすい相手を選べるのだから。

 

白熱した振り返りの中で、上記はほんの一部です。活動のきっかけは震災ですが、地域住民には震災のはるか前から続けてきている暮らしがあります。

「若者が町から出ていく」

「子どもが安心して遊べる場所が少ない」

子どもの環境の問題も、震災の前からあったものが多いです。

 

そこに外部から入る人間には、何ができるのか。

大学生とともに、私たちも改めて自分に問いかけなおす時間となりました。