アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

音楽の聴こえる遊び場

暖かな太陽の光が射し込み、ギターの旋律と子どもの笑い声が響く「みなみまちcadocco」。4月30日、宮城県気仙沼市の南町紫市場で行われた「気仙沼ストリートライブフェスティバル」のプレイベントで遊び場を開きました。

 

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遊び場をひらいた部屋はライブ会場のすぐそばにあり、ガラス戸を開けるとギターやべースの音が流れ込み、子どもが作った手づくり楽器やはしゃぐ声が響きあい心地良い空間になりました。室内ということもあり、普段よりも立ち寄る乳幼児連れの家族が多く、お母さんやお父さんたちもゆったりと過ごしていました。

 

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手作り楽器は、ゴムホースとビニールで作るアフリカの楽器カズー。口にくわえて「あ~」と言うと「ブゥ~」と鳴る、簡単で不思議な楽器です。苦戦しながら作った子どもは嬉しそうにブゥブゥ鳴らしていました。その魅力にはまって、子どもよりも楽しそうに演奏するお母さんもいました。

 

昼過ぎ、遊び場は外に移動しました。

 

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外に場所を移して子どもが工作していると「どれ、手伝おうか」と声をかけて来たのは、地元のおじさん。木工作が好きなようで、子どものやりたい事がどうやったらできるかを一緒になって考えていました。

「この木に車輪をつけたいんだ」

「いや、これじゃあ木が小さいな。あ、もっと小さいクギはないのか??」

おじさん自身が楽しくなったようで、遊び場が終わる時間までずっと子どもと工作し、片付けまで手伝ってくれました。

 

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遊びに夢中になる感覚を大人自身が思い出し、子どもの遊びを見守るその空間はとても素敵でした。

 

音楽が流れると遊び場の空気がパッと明るくなる感じがします。気仙沼ストリートライブフェスティバルの本番は秋。その日も私たちは遊び場を開く予定です。音楽ある遊び場でどんな出会いがあるのか、次回もとても楽しみです。