アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

一人で子育てするのは大変だけれど

「アナタの仕事はドロ遊び、お母さんの仕事は洗濯物ね」

あるお母さんはそう言って子どもを遊び場に送り出しました。

 

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宮城県気仙沼市の子育てサークルHAPPYのイベント「元気っこ!この指とーまれ!!」に参加してきました。このサークルでは毎月乳幼児のお母さん達が集まって、子どもが遊んでいる間、お母さんたちが野外料理を楽しんでいます。プレーワーカーズは親子で楽しめる企画のお手伝いや、子どもを見る視点に関してアドバイザーをしています。

 

「元気っこ!このゆびとーまれ!!」

主催:子育てサークルHAPPY

日時:2016年5月27日(金)10:00~14:00

場所:気仙沼あそびーばー

活動内容:おもいっきり遊ぶ!!

     フライパンで焼く手作りパン

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一晩降り続いた雨が上がり、遊び場に来た子どもはさっそく水溜まりに足をつっこんでビチャビチャ遊び始めました。

「普段は水に入っちゃダメよって言うんだけど、今日はいいんです、汚れていい服を着せて来ましたから!」

そう言ってその子のお母さんは嬉しそうに子どもを見守っていました。

 

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焚き火でパンを焼く予定でしたが、雨天が心配されたため、急遽カセットコンロとフライパンを使った手作りパンに変更しました。

 

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お母さん達には不安要素な雨天ですが、子どもにとっては絶好の遊びになりました。ドロと水溜まりが大好きな子ども達。ひんやりした泥におしりをついて、両手両足で泥をこねて遊んでいました。

 

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この日は、このサークル立ち上げメンバーの一人であるお母さんが引っ越すため、お別れ会も開かれました。サプライズでウクレレとみんなの歌声をプレゼントすると、お母さんは嬉しさに涙を流し、つられてメンバーも涙がこぼれました。その目の前で、贈られたケーキに手を突っ込んでぐちゃぐちゃにする息子。みんなで大笑いしました。

 

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「家でこんなことされたら、絶対怒っちゃうんだけど、みんなでいるから笑えるんですよね。子どもが生まれた時、まわりにお母さんの知り合いが少なくて、一人で子育てするのは大変だと思いました。だからこのサークルを立ちあげたんです」

お母さんはそう言って、ケーキを頬張る息子を優しく見つめました。

 

そんな想いから企画されているため、月一回のイベントには毎回新しいお母さんが立ち寄っていきます。子連れで行けるお店が少ない、乳幼児が遊べる場所が少ないなどの悩みを聞くことも多く、居場所を求めるお母さんは少なくありません。

 

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HAPPYは畑づくりや子育て拠点をつくる計画も始まり、お母さん達が集まる機会をどんどん生み出しています。設立の想いはメンバーに引き継がれ、HAPPYの活動はこれからも続きます。