居心地いい場所
日時:2016年6月25日 10:00~15:00
雨天が心配されたこの日でしたが、前回と同じく曇り模様のまま終わりました。今回は開園以来、初めて幼児が来園しました。
「なにもないけど、大丈夫かなぁ」
運営スタッフの一人が呟きます。確かに、現在はらっぱとテーブルとイスしかないこの遊び場。公園みたいなものだと思ってお母さん達が来て戸惑ったらどうしようと、不安に思っていた時…
幼児はあたりを見回してこんな事をいいました。
「カエルがないてるね」
お母さんはその子が見てる方向に目を向け、
「そうだね、どこでないているんだろうね」
と言いました。
気づけばカエルが大合唱しており、タカがそれを狙って上空を飛びまわるような大自然。その中で口の周りを真っ赤にしながらクワの実を食べる子どもたち。
昨夜まで続いた雨で、もともと田んぼだった面瀬川ふれあい農園は浅い水の張った湿地になっていました。公園にはない豊かさがあることを改めて考えさせられました。
いつ雨が降り出してもおかしくないような空模様、今日は遊びに来る子どもが少なく、みんなゆっくりと過ごしました。そんな中で3人組の女の子が入口でじっと遊び場を見ていました。遊びたいけど、何で遊んだらいいのか迷っているようでした。
そこで、
「これから掲示板つくるけど、一緒にやってみる?」
と声をかけると、「うーん」と3人で照れ笑い。声をかけない方が遊びに入っていくかな?と思ってしばらく様子を見る事にしました。それでもつまらなそうに立ちっぱなしで、遊びたいけど、何したらいいんだろう…そんな空気の3人。
テレレ~ンとウクレレを鳴らして通りかかったついでに「これ、弾いたことある?」と聞くと、一人が手に取って弾いてみました。しかし、恥ずかしそうにすぐに返されます。これも違うか…と再び様子を見る事に。
その後、遊び場をぶらぶらとする3人。でも、おもしろいことが見つからない様子。前回は入口から覗いただけで帰っていった子ども達だったこともあり、もう一度誘ってみようと思い、声をかけました。
「ヒモ編むの好き??」
それを聞いてぴかっと目が光った3人。ようやく、遊び場の中にゆっくりできる場所を見つけたようでした。
地域の人と話し合い、掲示板をつくる予定だったこの日。掲示板をつくる作業のほどんとを、この3人の女の子がやってくれました。
ノコギリやペンキ塗りも「やりたい!」と声をあげ、気持ちが表に出てきたな、と安心しました。
この掲示板ができたことで、子ども自身がこの場所で遊べる日の情報を手に入れることが出来ます。子どもたちが遊びに来た時、安心して遊べる居場所にしていけるよう、地域住民と協力していきたいと思いました。
【面瀬川ふれあい農園バックナンバー】
2016年10月7日 子どもが主体になる時 -気仙沼市立面瀬小学校総合の授業2日間-
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/10/07/000000
2016年9月2日 「失敗した甲斐があったよ!」面瀬川ふれあい農園夏の連続開園
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/09/02/090000
2016年8月2日 ひろい草原と川のある遊び場 オープン!!
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/08/02/190000
2016年6月26日 居心地いい場所
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/06/26/193500
2016年5月21日 気仙沼市面瀬に子どもの居場所が!
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/05/21/200000
2016年1月23日 気仙沼の小学校で授業をしてきました!
http://playworkers.hateblo.jp/entry/2016/01/23/210000
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