廃校利用の遊び場と「遊び」のはじまり
2017年4月22日
福島県石川町にある旧石川小学校に行って来ました。
【廃校利用】
図書館、生涯学習、子育てサロン、屋内遊び場、児童クラブが入る旧石川小学校。
校庭は、子どもの遊び場になっていきます。
住民が主体になって、運営するためにワークショップを何度も重ねています。
プレーワーカーズは、大人がワークショップを開催している時間に外で遊べる場づくりで協力してきました。
【大きな遊具】
昨年度も2回ほど1日プレーパークという形で、開催してきましたが、今回行ってみると、ドドン!!と大きな遊具ができています。
ふだんから、公園のように中に入って遊べるそうです。
【1日プレーパーク】
そんな場所なので、11:00開始の予定でしたが、その前からちらほら家族で遊びに来ました。
「まぁ、ゆったり過ごそう。」
プレーパーク、冒険遊び場っていうと、
泥んこになったり、ロープであーああー!ってやったり、高いところからジャンプ!とかそういうイメージもあるかもしれません。
でも、もっと大切にしたいことは、
「何をしてもいいし、何もしなくてもいい」
という自由さです。
だから、立派な遊具で遊ぶもいいし、ゴザでも敷いて寝転ぶかーでもいいんです。
【遊びのはじまり】
この学校、すごく良い裏山があります。
前回、この坂の木にブランコを作ったらしく、遊びに来た小学生がさっそく言いました。
「ブランコ作りたい!」
「ロープあるよー」
駆け上がる子どもたち、付いていく僕。
僕自身も悩みました。
・前回は作ってもらったブランコで遊んだんだろうな?
・急な斜面だし、危なくないかな?
・手を離して落ちたらどこまで転がるだろうか?
・せっかくキレイに咲いている桜の花を落とすことにならないだろうか?
・子どもが登って結ぼうとしているけど、結び方は大丈夫だろうか。
色々な場所でロープブランコを作ってきたので、作ってあげることも、教えてあげることも簡単です。
でも、それで良いのかな??
結局、困っている時に手助けしてみることにしました。
ちなみにこの時の時刻は12:57
時刻は、13:06
棒に穴を開けて通すか、板で作った座面に穴を開けて通すか…どっちも大変で考え中。
この後、2本のヒモを結んで結んで結んで結んで…
少しずつ短くして、座る場所を作っていました。
「最初に行くの誰だ?」
「怖いな」
「手を離したら死ねるな」
なんて話をしながら、ヒモを結んだ本人がいざ!
「 おお〜。」
スリルを感じながら気をつけている時は、ケガも起こりにくいです。
自動車運転も慣れた頃が危なかったりしますよね。
時刻は、13:22
ヒモじゃ、ケツが痛い!
だから、板を結んでみる。
結果、これもダメだったみたい。
時刻は、13:29
上のブランコに触発されて、なんともまぁ、斬新な女の子たち
時刻は、13:40
坂にブランコ。想像してみて分かりますか?
座って、ビューン、バン!
やっぱりケツが痛い。
そうだ!掘ろう。
時刻は、14:10
こっちにもいつの間にか出来ている。
時刻は、14:57
工事完了!
2時間かけてようやくブランコに乗れました。
『ようやく、遊べるね♪』
というわけではないですよね。
ブランコを作ってあげていたら、きっと小学5年生の彼は2時間も遊んでいなかったのではないかなと思います。
この日は、1日だけの遊び場でしたが、これからこの場所を日常的に子どもが遊ぶことのできる場所にしていきたいそうです。
そのためには、ハードの整備だけではなく、どんな人がどんな考え方で子どもに寄り添ったり関わったりするのかがとても大切になっていくと思います。
今後、プレーワーカーズがどんな関わり方をしていくのかまだ分かりませんが、子どもが自由に制限されず、好きなことを好きな時に好きなだけできる場所になっていくことを願います。
文責:廣川和紀
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