子どもの遊びと危険管理
2017年10月14日
宮城県大崎市鳴子温泉にある、鳴子保育園にて、当団体理事廣川和紀が職員研修を実施しました。
子どもたちには、自由でダイナミックに遊んでもらいたいなと思う反面、ケガのことや保護者のことも頭をよぎります。
その板ばさみをどう解消するかというのが、課題でした。
「遊ぶ」って何?どういうこと?
という基本的なことから始め、子どもの頃、1番心が動いた瞬間を聞いていきました。
そうすると、最初から話が止まらない。
こんなことして遊んだ。あんなこともした。
その多くが、危ないなーと思うようなことだったり、今の世の中ではできないことでした。
「昔だからね〜」
そうやって、どんどん子どもの自由度は狭まっています。
でも、それでも守りたい大切なことってありますよね?
「やってみたい気持ち」「挑戦と失敗」などなど。
ココの気持ちが強くないと、子どもの遊びを制限する側になってしまいがち。
改めて、そんな確認をしつつ、「リスクとハザードの違い」を僕の失敗事例とともにお伝えしました。
「ハザード」 と一概に言っても、その時の状況、子どもの様子、その子の経験値などによって変わります。
それを想像するために、例題を元に話し合いをしてみました。
「この場合のリスクはなんだろう?」
「ハザードはなんだろう?」
そして、「ハザード管理」の話に移ります。
一概に危険だからと言って、全部禁止したり、取り除いたりするのではなく、どうすればリスクを残したままハザードを取り除く工夫ができるのか。
そんなことを考えました。
度々ブログにも書いているハックの家の遊具づくり。
これも、コミュニケーションによってハザード管理をするひとつの方法だと思っています。
最後に、園庭に出て、現場で悩んでいることなどの質疑応答をしました。
そんな中で、
「砂場の枠、片面取っちゃうか!」なんていう面白い発想も生まれました。
園庭全部が砂場で、泥んこ遊びになったって良いじゃないか。
砂場の砂を出しちゃいけないなんて誰も言ってない。
ただ、なんとなく常識的に出すという発想がなかっただけなんだ。
そんな気づきも生まれたところで、研修会は終了となります。
今度は、11月の終わり、雪の降る前に、園庭を使って多いに遊んでみることになりました。
楽しみですね^ ^