アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

児童館の中堅職員研修への講師派遣

2018年11月13日(火)9:30~12:00

児童館、放課後児童クラブの運営を請け負っている「NPO法人みやぎ・せんだい子どもの丘」主催の中堅職員研修の講師を当法人理事の廣川がおこなってきました。

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『子ども理解とアソビゴコロ/リスク&メリット』と題して、前半1時間を講義、後半1時間をワークという形でやりました。

 

もちろん、日々子どもたちと関わっている方々なので、「遊びが大事」ということは、改めて話すまでもないだろうと思いましたが、先日児童館まつりにプレーカー出張したときの写真を写して見せるところからスタートしました。

 

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ひとつは、チャンバラ。

「他の子に当たったらどうするの?」

「目に入ったら…」

そんなことも、きっと思うでしょう。でも、改めて考えてみると

「なぜ、子どもはこんなことをするのだろう?」

と疑問に思いませんか?

危ないようにしか見えないかもしれませんが、子どもがこんなにも真剣にやり始めるのにはきっとワケがあるのだろう。

 

それを解き明かすのが子ども理解の部分です。

たかがチャンバラですが、成長に必要なひとつの要素であることは間違いないと思います。

 

だから、遊ぶことは大事!

 

うんうん。それは分かるけれども。

大人はどう向き合えばいいのか。

この部分をグループで考えてみることにしました。

 

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今回のワークは「子どもの放課後にかかわる人のQ&A50子どもの力になるプレイワーク実践」(プレイワーク研究会編/学文社発行)に記載されているものを使ってみました。

※子どもとの関わりや保護者との関わりなどがQ&A方式で書かれているので、読みやすく、ためになる一冊です。

 

「リスクとメリットを考える天秤ワーク」というものです。

ザクっと説明すると、例えば、「木に登る」をテーマにすると、その挑戦から得られるメリット、その挑戦で考えられるリスクを出していき、さらに、リスクの部分は工夫して取り除いていこうというワークです。

(※気なる方は、書籍をご購入下さいね。)

 

実際にワークをやってみると、いつもはリスクの方にばかり気が行ってしまい、メリットを考えられていなかった場面でも、改めて考えると子どもの成長にとってとてもいいことがたくさん含まれていると整理できたのではないかなという印象です。

 

つまり、リスクがあり、危ないのは間違いがないが、それと同じかそれ以上のメリットも必ずある。

何もしなければ、危ないことは起こらないが、同時にそのメリットを得られるチャンスを逃すことになる。

そこで、リスクの部分をどのように工夫して減らすことができるか。が重要。

 

そんな実感は得られたのではないかなと思いました。

 

また、今回は10月に児童館のガイドラインが改正されたばかりということで、研修担当の方とも話をする中で、改めて「児童館」と「プレーパーク」の共通事項は多い。というか、ほぼ同じ。と感じました。

その視点でも、「遊び」は大きなキーワードになっています。
児童館ガイドラインの改正について

今回は講師という立場でお話やグループワークのファシリテートをさせていただきましたが、子どもに関わる大人のひとりとして、改めて「覚悟」って大事だなぁ。と個人的には感じた時間でした。

 

廣川和紀

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