アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

DAY7・リスク・ベネフィットアセスメント~新型コロナによって行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

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これは、自分で、べっこうアメを作っているところです。

 

火を起こして、お玉と砂糖と水を準備し、火にかけ、

煮立って、色が変わったら、冷やして固める。

 

これだけの作業ですが、子どもにとっては、とても大変なことです。

 

まず、炭に火をつける。

いま、大人でさえ、できない人も多いでしょう。

もちろん、子どもたちも初めからできるわけではありませんが、毎日毎日挑戦しているとだんだんと上手になっていきます。

 

そして、あの小さなお玉に、水や砂糖を入れてこぼさずにキープする。ということだけでもとても難しいものです。

こぼしては、作り直すということを繰り返します。

 

もちろん、べっこうアメくらい、みんなの分まとめて、ガスコンロで作ってあげたほうが簡単です。

ただ、難しいけれど、じっくり何度もやってみるということが、子どもにとって、

遊びであり、一歩先の自分になるための挑戦でもあります。

 

 

子どもたちの遊びを見ていると、とても勇敢だなぁと感じませんか?

子どもたちは、まだやったことがない、自分にできるかどうか分からないことでも、ほとんど躊躇することなく、

「何それ!やってみたい!!」という挑戦心に溢れています。

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大人になると、自分の背丈の倍くらいある壁に挑戦したいとは思わなくなってしまいますね。

 

このように遊んでいる様子を見てみても、子どもというのは、自分の限界よりも少し上のことに挑戦する存在なんだということが分かります。

それは、子どもがまだ成長段階にあるため、その発達に必要な挑戦を「楽しい」と思えるように本能にプログラムされているからです。

 

だから、子どもの遊びには危険が伴います

 

例えば、一見平和そうなべっこうアメづくりも、それなりのリスクが存在しています。

煮立って、だんだんとアメ状に粘り気が出てきたときに、手の上にこぼしてしまうと、「お湯」とは違い、皮膚に留まってしまうので、やけどの程度がひどくなってしまいます。

作っている途中に飽きて、地面に放ったまま走り回って遊び、戻ってきてからまた食べるということもあります。そもそも、衛生的にどうなのかもよく分かりません。

 

しかし、遊びに伴う「リスク」の部分だけに着目してしまうと、子どもの成長発達に必要な「挑戦」や遊びの「楽しさ」、「ノリ」、「気軽さ」、「自由さ」などに目が行かなくなってしまいます。

 

ともすれば、子どもの行動は、ほとんどが、大人から見れば、危なっかしいものにも見えるので、ブログDAY6にも書いた、責任問題と相まって、禁止や制限になりがちです。

 

子どもの育ちを保障するためにも、遊びを見守る上で大切なことは、

リスク(遊びの危険性や危険度)とベネフィット(遊びから得られる利益)のバランスをどう保つか、です。

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子どもの居場所〇〇(まるまる)は、全国一斉休校が始まる、3月2日から、平日も開放することに決めました。

 

この時点の宮城県においては、まだパンデミックを恐れるような状況ではなかったので、感染拡大防止の観点と、学校が休校になったことによる行き場所の不足を天秤にかけて、判断しました。

家の中にずっと閉じこもって、運動機会も減り、免疫力が下がるとしたら、それを防ぐ目的で、外遊びの場があったほうが、感染拡大のリスクよりも事業効果が高いと感じたからです。

 

これは、あくまでも宮城県名取市で行っている私たちの活動の現地判断であるので、他の取り組みと同様に比較することはできません。

なので、首都圏の同様の活動、あるいは県内の公共施設とは、判断基準が違うかもしれませんが、それは、室内かどうか、人数規模はどうか、不特定かどうかなど条件も違うので、一律に判断することはできないと考えています。

 

少なくとも、5月31日の時点では、何事も起こらなかったので、ほっとしていますが、

今後、振り返ってみて、再検討すべきこともあるかもしれません。

 

しかし、その都度、社会状況や専門家の提言、医学に基づく分析なども視野に入れながら、情報を取り入れながら、自分たちの考えで、自分たちの意思で、活動を中止しないという判断を続けたことは事実です。

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自分たちの記録のためにも、どのような判断をしてきたのか、記しておきたいと思います。

 

 

まず、新型コロナウイルス(COVID-19)についてですが、「新型」という未知のウイルスのため、初期は、その全容が明らかになっていなかったことも、不安が大きくなるひとつの要因だったように思います。事実、不安という気持ちの問題だけでなく、症状についても、一般的には情報が不足していたため、適切な対策が考えられないということもありました。

また、どの程度の危険性があるのかもよく分からず、何よりもワクチンがないので、重症化を抑えられない、集団感染を防ぐことができない。

というのが、今回のコロナ禍におけるとても大きな「リスク」であったように思います。

 

しかし、このブログ連載でこれまで書いてきたように、子どもにとって、遊ぶことは単なる余暇ではなく、生きることそのものです。

学校も児童館も公園も公共施設も閉鎖され、行き場がなくなった子どもたちにとって、心と体の健康を保つということは、大きな「ベネフィット」になり得ると感じました。

 

 

3月上旬から、中旬までは、名取市内では感染者が出ておらず、長期間室内に籠るよりは、免疫力を高めていく方が、効果があるだろうと考えていました。

 

その後、3月25日、東京都知事から感染爆発の重大局面として、週末の不要不急の外出を避けるようにとの要請が出され、

翌日、3月26日には、名取市を含む塩釜保健所管内で、初の感染者が報告されました。

感染者数の推移を見ても右肩上がりに増えてきた時期でもあり、自身が感染しないために行動を変容させていく必要がありました。

その時点からは、県内外含め、長距離の移動を伴う仕事は延期または中止していました。〇〇(まるまる)の活動も、開催情報を公にはせず、保護者と個別に連絡が取れる範囲に縮小してきました。

それでも、閉鎖しなかったのは、「子どもは重症化する率が低い」こと「一軒家の活動は規模も小さく、風通しも良い」こと、「暖かくなり、外遊びが増えてきた」こと、などの理由から、名取市内においては、リスクが大きくはないと判断していたからです。

もちろん、子どもにとって、遊びは不要不急のものではないことも考慮しました。

 

4月に入り、緊急事態宣言も発令され、学校の休校も長期化し、別のリスクが浮上してきたように思います。

・人と会うこと自体が恐怖。

・知り合いの知り合いの知り合いにでも、感染者が見つかれば、自分も罹っているかもしれない、そして、まわりに感染させてしまうかもしれない。という怖さ。

・子どもが一日中家にいることでの、保護者の負担増やストレス増加。

・それに伴う、家庭内暴力や虐待などの恐れ。

・公園で遊ぶ、外を出歩くだけで、通報されるといった恐怖。

・世間の目。

などなど、経済的にも精神的にもゆとりがある家庭は、兄弟だけ、家族だけで、問題ないかもしれませんが、長期にわたる自粛(ガマン生活)に限界を感じている人も増えてくるのではないかと思っていました。

 

遊び場を開放することで、家族以外の人と接触することは、新型コロナウイルス感染症の側面から見れば、リスクにもなりますが、同時にストレスの解消・緩和、心の支えといった点で、ベネフィットにもなります。

 

不特定多数が集まるショッピングモールのような空間よりも

特定少数で集まる遊び場・居場所の方が”三密”の観点から見ても低リスクであろうとも考えていました。

 

4月16日に緊急事態宣言が全国へ拡大された時期からは、

雨天時は、お休みにし、室内に密集することを避けて、開放を続けました。

この時期からは、各家庭の判断で、来なくなった子も増えてきました。

兄弟のように、毎日毎日同じ顔触れで、遊んでいました。

地域も、中学校区の中のさらにごくごく近い数家族が集っているという状況でした。

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家と、〇〇(まるまる)と水路くらいにしか、行きません。

ほぼ、誰にも会いません。

 

会うのは、オタマジャクシとドジョウとヌマエビとザリガニくらいです。

子どもたちは、自転車で、○○に集合した後、網を持って、近くの用水路に出かけていきます。

お昼ごろまで遊んだら、〇〇に戻り、お弁当を食べて、あとは、庭で鬼ごっこなどをして遊んでいきます。

 

「ステイホーム」が盛んに叫ばれている時期ではありましたが、

いつもなら、たくさんの経験ができたはずのゴールデンウィークもなくなり、夏休みの期間が12日間に短縮されることが決まり、学校が再開されても行事やプールの授業がなくなることが予想され、

代わりに子どもたちに課せられたのは、宿題、課題、オンライン講義などでした。

また、自由に遊ぶ時間があったとしても、オンラインゲーム、YouTubeなど、実感を伴う体験ではなく、受動的で暇つぶしの道具ばかりでした。

 

たしかに、新型コロナウイルスの感染拡大は、大人にとっても未知の出来事ではありますが、子どもたちはその混乱の犠牲者でしかありません。

その子の周りの大人が向ける「子ども観」は、その子の人としての育ちに影響します。

そのリスクもまた、数値で示すことはできませんが、感染症のリスクと遜色ないほどに、いのちに影響を与えると考えています。

 

 

遊びのリスクは、一つの側面だけでは、判断ができません。

 

心が折れるよりも骨が折れるほうがましだ。

 

これは、イギリスで冒険遊び場づくりに尽力したアレン・オブ・ハートウッド卿夫人の言葉ですが、日本の冒険遊び場づくりの中でも広く知られています。

 

当然、今回のコロナウイルス感染症については、骨が折れる程度ですらない。ということも理解しています。

しかし、遊びの価値を無視して、一律に大人が子どもをコントロールすることは、それもまた骨が折れる程度のものではありません。

 

初めにも書いたように、遊び場の開放を続けたことが、正しかったかどうかは分かりません。しかし、常に子どもたちの気持ちも考えながら、悩み続け、閉鎖の判断はしませんでした。

 

これから、もしかしたら、第2波、第3波が来るかもしれません。

また別のウイルスパンデミックが起こるかもしれません。

その時のためにも、今回の判断を記録に残しておこうと思いました。

 

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DAY6・自分の責任で自由に遊ぶ~新型コロナによって行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

ひと昔かふた昔前の話から書こうと思います。

私は、都立高校に入学したのですが、そこを受験した最大の理由は、「自由」でした。

茶髪にする若者が一般化し始めたころだったと思います。世間的にはもう、色が違うだけで叩かれることはなかったように思いますが、ほとんどの学校では、染髪することは禁止だったはずです。しかし、私が通った高校は、校則がありませんでした。「高校生にもなれば、もう自分で判断ができる。」ということだったのだろうと思います。

管理責任が問われる時代なので、高校生をまだ”子ども”と見れば、はみ出した行動や失敗などは、親や先生(学校)が負わされることも多く、その責任を回避するためには、子どもの行動を制限することが手っ取り早い中で、自己判断の機会を返してくれたことに感謝しています。

今振り返って考えてみると、子どもと大人の境目というべきか、まだまだ、自分自身の価値基準と一般常識、世間の空気、TPOなど、模索している時期だったようにも思います。ただ、そこに、自由があったからこそ、やってみて、失敗して、怒られて、それでも曲げない信念も生まれ、「私は私だ。」という感覚を身につけることができました。

 

そんな高校生時代、イラクに入国した日本人が誘拐され、人質として拘束されるという事件が起こりました。(イラク日本人人質事件

テレビから流れる政府の対応や世間の空気感が、「自己責任」に流れていったことが、とても記憶に残っています。

当時、様々な議論が飛び交っていたと思いますが、イラクに行った「理由」もひとつの焦点になっていたと記憶しています。

 

しかし、総じて思うのは、「自己責任=誰も助けてくれない」という恐怖の印象でした。

自分の命は自分自身で守らなければいけない。

自分の価値基準を見つける時期に、”テレビ”が教えてくれたことは、それでした。

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子どもの遊び場についての話に戻していきましょう。

 

私たちが遊び場づくりをする際に大切にしていることがいくつかありますが、その中のひとつに、

「遊び方や過ごし方を子どもが決めることができる」

というものがあります。

 

特別なプログラムなどは用意せず、それぞれがやりたいときに、やりたいことを、やりたいようにやる。

そういう自由な遊び場を目指しています。

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子どもたちが自分で考えて、自分で決めて、遊ぶので、

大人から見て、ヒヤヒヤするようなこともあります。

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大人には、理解しがたいことも起こります。(それが面白いのですが。)

 

このような、自由な遊び場(プレーパークや冒険遊び場)を運営していると、多くの方から質問を受けます。

 

「ケガの責任はどうしているのですか?」

 

公園での ケガや事故の場合は、公園管理者や、行政の責任が問われることになります。

イベントの場合には、イベントの主催者です。

保険をかけることによって、賠償責任などの負担は軽減させることはできますが、人の命の責任を負いきることはできません。

 

それは、子どもの遊び場に限らず、どの業界においても同じなので、

「注意書き」によって、責任を回避するようにしています。

公園の場合は、「禁止看板」によって、イベント等の場合は、「自己責任」という言葉で、責任の所在が組織に帰属しないようにしています。

 

すると、全責任が、親や保護者に移ってしまいます。

 

そして、これも、遊び場を開いているとよく聞くことですが、

危険そうに見えることや服が汚れたりすることなどは、

「お父さん(お母さん)に怒られるからやらせることができない」という理由で、

子どもの行動(やってみたいこと)が制限させられてしまいます。

 

お父さん、お母さん(おじいちゃんやおばあちゃんも)であっても、子どもを自由に遊ばせることの責任を家族内で取らされることが怖く、自由にさせてあげられないのです。

 

結果的に、一番しわ寄せが行きやすいのが、子どもです。

そうやって、何の自由も与えられなければ、子どもは意欲を失います。

 

「最近の子どもは遊ばない」のではなく、遊ぶことができる自由な環境を奪われているのだと思います。

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名取市下増田で開放している〇〇(まるまる)の入り口には、

 

「自分の責任で自由に遊ぶ」というモットー(合言葉、キーワード、共通認識)を載せた看板を掲げています。

 

自分の責任で自由に遊ぶとは、自己責任と勘違いされやすいですが、

子どもや親に責任を押し付ける言葉でも、大人の責任回避の言葉でもありません。

以下の2つのことを意識した決意と宣言だと理解しています。

 

①【自由のための責任を返してもらう】

公園管理の責任を行政だけに押し付けないで、市民もその責任を負うことで、利用方法の制限をできる限りかけないようにしていこうという住民の決意と宣言

②【自由のために責任を返してあげる】

子どもにも自由に、自分の意思で選択、決定する権利があり、それを実行するだけの能力、判断力も持ち合わせているということを大人が信じるという決意と宣言

 

「責任」という言葉は、とても重く捉えられがちですが、

本来、自分で負いたいもののはずです。

他人から問われるものではありません。

 

先に書いたイラク日本人人質事件でも、もしかしたら、誘拐された当人にも、軽率だった部分や、失敗だったところがあったのかもしれません。もし、そのようなことがあったとしても、それを振り返り、反省し、次への糧にするか、あるいはもう二度としないか決めるのは、当人にしかできないはずです。

周りにいる人ができることは、「助ける」ことだけでしょう。結果論に対して口を出すようなことではありません。私は、国=国民がそれを許さなかったことが残念でした。

 

ケガも同じように、小さなものは、子どもが子ども自身で、

「あー失敗した!」と気づきます。

そこで、失敗を責め立てるわけでもなく、なぜ、失敗したのかを問いただすわけでもなく、

私の責任になるからと、ケガをする前に、行動を制限して経験を奪うわけでもなく、

応急処置をしたり、心のケアをしたり、ケガの原因(環境因子)を確認したりすることで、子ども自身が責任を負う過程を助けてあげることが、大人のするべきことです。

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子どもの居場所〇〇は、全国一斉休校が始まった3月2日から、毎日開放することにしましたが、

開催にあたっては、LINEのアプリを使用して、保護者に開催時間と共に、開催への想いや考え方を共有していました。

 

今回、日本の場合は、イベント開催、外出などほとんどの面において、政府から要請されたのは、自粛です。

感染拡大の状況に伴って、自分で判断してほしいということでした。

各家庭、個人によっても感じ方や考え方が様々な中、公的な施設はほぼ全て休館になり、公園の遊具も使用禁止になりました。

 

前のブログでも書いたように、それでも、子どもは遊びます。

 

開放することが、正しい選択だったかどうかは分かりません。

結果的に、この期間中には、感染者も出ず、特別な問題は起こりませんでしたが、

その時期、その土地の感染状況や、その施設のキャパシティなどの条件によって、できることが変わるのが当然だと思っています。

 

一律の規制や同調圧力のもとに生まれるのは、分断ですが、

自律した考えをもとにした自由から生まれるのは、助け合いです。

 

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DAY5・コロナに関する言動~新型コロナで行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、子どもたちの日常が変化しました。

今回は、自分の家の娘のことも含めてですが、子どもの居場所〇〇を継続開放する中で聞こえてきた言動を紹介しながら、危機的状況における遊びについて考えていきたいと思います。

 

「わー!バイキンだー」

私が仕事から帰ってくるなり、玄関で娘がそう叫びながら、家の中へ走っていきました。

後から、ゆっくりと話を聞いてみると、

「まだ手を洗っていなかったから、コロナがいると思った」

と話していました。

もちろん、毎日、玄関で靴を脱いだら、洗面所に向かい、手を洗い、うがいをしています。

 

またある時は、

「コロナになったら、ゾンビになるんでしょ?保育園で△〇̻✕君が言ってたよ」

と言っていました。

 

車に乗って出かけ、お店の駐車場で、車の窓を開けたときには、

「コロナ入っても平気だよね?私、コロナ嫌いだからね。」

と話していました。

 

4歳の娘の場合、まだ文字が読めないので、周りの言動を聞きながら、コロナとは何かについて考えているのだろうと思います。

 

小学生や中学生は、大人たちの世間話と同様、人に話すことで、コロナに関して整理していきます。

 

「イギリス行ってみたいなー」

「でも、コロナだったら殺処分だよ」

 

「誕生日にディズニーランド行く予定だったのに、コロナのせいで延期になっちゃった」

 

「イオン始まるらしいね。絶対また感染者増えるよ」

 

すべて、子ども同士の会話です。

盗み聞きしているわけではありませんが、遊び場を開放しながら、事務仕事をしていると、話している声が聞こえてきます。

特別、なにか質問をしたり、ヒアリングをしたわけではありません。

 

大人である私たちにとっても、パンデミックへの対応は、未知のことであり、テレビやSNSなどで情報を入手していますが、情報に溢れている昨今では、整理し、取捨選択をすることが難しくなっています。

また、情報への感じ方も人それぞれであり、家庭内での発言、SNS上での発言、行動様式の変化などもまちまちです。

 

その中で、子どもたちは、基本的には身の回りにいる大人の言動や価値観が全てです。

大人が恐怖を抱き、ストレスフルになっていると、その影響を直接受けます。

 

 

新型コロナウイルスに感染するリスク、他者に感染させるリスクは、適切に判断し、避けるよう努力するべきだと思いますが、その事実上の危険度合とそれぞれが感じる「不安」という気持ちは、必ずしも一致するものではありません。

 

統計上、安全な可能性が高かったとしても、ゼロでない限り安心ができない人もいるでしょうし、逆に不安をまったく抱えないまま、結果的に感染してしまった人もいるでしょう。

 

コロナ禍と呼ばれるこの状況は、事実上の感染拡大と共に、精神的な不安も急速に広がってしまったと感じています。

自分や家族、他者の身を守るうえで、「不安」という感情は、大切なものですが、

同時に、「平常心」や「楽しむ心」、「希望」などを失わせるものでもあると思います。

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子どもの居場所〇〇は、3月2日から、毎日開放していましたが、

保護者やライングループで日々の様子を見ている人たちからは、

 

「こうやって、開放しているところがあることで、安心できた」

 

「子どもが遊んでいる様子を見て心が温かくなった」

 

「子どもの場所がどんどん規制されていく中で、○○は私にとって光です」

 

「不安や悩みを共有できる皆さんがいることが心強く、そのおかげで日々笑顔で子育てできています」

 

「子どもが笑顔で元気に遊んでいると私もうれしいです」

 

という声が聞こえてきました。

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大人が、笑顔で楽しく、生き生きと暮らしていれば、子どもも深刻な状況にはなりません。

逆に、子どもたちが、イライラせず、のびのびと豊かに遊んでいれば、大人たちのストレスも大きく軽減します。

 

〇〇は、

大人は入ることができない「預ける施設」ではなく、みんなの遊び場・居場所なので、大人と子どもの好循環も生まれます。

 

冒頭に紹介した子どもの声も、

場に安心感があるからこそ、聞こえてくる言葉だと思います。

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 子どもたちは、突然の休校宣言によって、当たり前のように通っていた学校に行けなくなってしまいました。

児童館にも遊びに行けなくなりました。

放課後児童クラブの人数も制限していたので、通わなくなった子もいました。

 

日常的に行っていた場を失ったことで、非日常の世界になってしまいましたが、遊び場を開放し続けることで、

「遊ぶ」という子どもにとっては根源的な「生活」の部分を支え続けることができたと思っています。

 

これからも、食べて、寝て、遊んで、という「生活」を崩さないために、活動を続けていきたいと思っています。

 

 

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DAY4・3密について~新型コロナによって行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

新型コロナウイルスが日本でも広がり始めたころ、クラスター(感染発症率が高い集団)が生まれた場所の特徴として、

1、換気が悪く

2、人が密に集まって過ごすような空間

3、不特定多数の人が接触するおそれが高い場所

が挙げられたので、

 

その後、行動の指標として、

3密(密閉・密集・密接)を避けるようにとの呼びかけが広がっていきました。

 

そして、緊急事態宣言が解除になった地域でも、「新しい生活様式という行動指標が示され、3密は避けていくように要請され続けています。

 

 一定期間の「我慢」ではなくなった、この3密について、子どもに関わる私たちは、どのように考えていけばいいのでしょうか?

現時点で、明確な答えが出せるような問いではないかもしれませんが、

子どもの遊びの視点から、3密について考えていきたいと思います。

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ゴールデンウィークに入ったころ、家の近所の公園には親子で遊ぶ姿がたくさん見られました。

 

はじめは、それぞれ親子で遊んでいたのですが、

ある瞬間、写真の左側に映っているジャングルジムに、おおよそ2歳から5歳くらいの幼児たちが5~6人集まっていきました。

他の遊具は、黄色いテープが張られ、使用禁止になっているのに、何故かジャングルジムだけは、開放されていたからです。

 

1人の子がジャングルジムに近づき、遊び始めると、引き寄せられるように、他の子もジャングルジムに向かっていきました。

子どもには、「人と一緒に」、「人と同じこと」をしたいという欲求があります。

一人目が遊ぶ様子を見て、「何か楽しそう」と感じたのでしょう。

 

しかし、親たちの気持ちは、子どもの本能とは裏腹です。

「ん?3密か??」

「ジャングルジムに色んな子が触れているが大丈夫か??」

 

もちろん、声を出している様子はなかったので、想像でしかありませんが、きっとそんな思いだったのではないでしょうか?

その証拠に、子どもが集まったとたん、無理に引き離すようなことは誰もしていませんでしたが、1分もしないうちに、それぞれ家族ごとに離れていきました。

おそらく、

「そろそろ、帰ろうか」とか

「あっちに楽しそうなものあるよ」などと

子どもに話しかけ、誘導したのではないかと思います。

その後、5分もしないうちに、公園には誰もいなくなってしまいました。

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やはり、

新型コロナウイルスの影響は大きい”

”事態が収束すれば、元に戻っていくだろう”

 そう思うかもしれません。

 

 

しかし、このことに関しても、東日本大震災の頃と同じで、

「以前からある課題が表出した」

のだろうと思っています。

そのひとつに、保護者同士の接点がないから、子どもが子ども同士で遊ぶことができない。という課題があります。

 

保護者同士の接点がない(地域の希薄化)

⇒子育てが孤立する(核家族、孤育て)

⇒子どもが集まる機会が生まれない(少子化、移動性の不自由)

⇒子ども同士で遊ぶことができない(仲間の減少)

 

子どもが自由に遊ぶことができる社会を作っていくために、保護者同士のつながりは必須です。

新型コロナの前でも、そうでしたが、「おもちゃの取り合い」や「ケンカ」や「ケガ」などに対する認識や価値観が”違う”のか、”同じ”なのか「分からない」ということが、親同士を遠ざける一番の原因でした。

 

同じ地域に住んでいても、同じ年齢の子どもがいても、情報源が人それぞれで、多様な価値観が混在している社会だからこそ、「知る」ところから始めないといけません。

 

プレーパークや子どもの遊び場は、大人同士の関係を構築する場でもあります。

そのきっかけになるのが、子どもの遊びです。

そして、子どもの遊びを理解するためには、大人も遊んでみないと分かりません。

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この写真は、数年前に石巻市子どもセンターらいつが主催した「移動児童館」という事業の写真です。

 

共同作業をして、同じ釜の飯を食う

そして、しゃべる。

繋がりを作っていく、ひとつの方法として、とっても近道だと感じました。

 

同じように、子どもは、「遊び」を通じて、人と人の距離を縮め、時にはケンカをして距離をぐっと遠ざけ、また遊びを通して近づき、お互いのことを知り合いながら、自分自身の価値観を作っていきます。

 

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乳児の時期に、目と目で向き合い、手と手で触れ合うことで愛着形成が行われていくことはよく言われていることだと思います。

今回、家族内の接触までは、制限されていませんが、子どもの成長にとって、ふれあいが必要であることは、言うまでもないでしょう。

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プレーパークや遊び場では、こんな風に、ボランティアの学生にくっ付いて過ごしている場面をよく見ます。

 

安心感や親密感があってこそ、だと思いますし、逆にふれあいの中から安心感や親密感が生まれてくるとも思えます。

 

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自分たちだけの空間や、近い距離間は、仲間意識を高めていくと思います。

 

上の写真を見て分かるように、親たちだけでなく、子どもたちも、食べて、しゃべって仲良くなるんですね。

 

下の写真の小学生たちは、自分たちで掘って作った足湯に入っています。

単に体が密着しているというだけでなく、心の距離も見て取れます。

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密閉空間を作ることも大好きです。

秘密基地づくり、家づくり、居場所づくり

 

やっぱり、共同作業が生まれます。

 

 

前半の公園の写真以外は、数年前の写真ですが、

子どもが自由に遊ぶ中には、確実に3密が含まれます。

3密によって、子どもが育つと言ってもいいでしょう。

 

3月2日から、毎日開放している、子どもの居場所○○でも、

部屋の中はダンボールの家で埋め尽くされ、おやつは自分たちで作り、

仲良くゲームをしているかと思えば、ケンカして、

泣いているかと思えば、いつのまにか庭で走り回って鬼ごっこをしていたりします。

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 よく、遊ぶ中で、”社会性が育まれる”と言われますが、

特に地方では、子ども同士が集まって遊ぶ。という機会自体が失われています。

 

東日本大震災後、プレーカーによる出張をずっと続けていく中で、

「こういう機会がもっと増えてくれればうれしい」

という声をよく聞きました。

私たちが出張していくことで、子どもたちが遊ぶ機会が1日でも増えたら嬉しいです。

 

ただ、私たちの理想は、子どもたちが自分の意思で、自然と集まって子ども同士で遊ぶという「日常」です。

子どもの居場所〇〇で私たちができることは、名取市下増田・増田小学区に小さな拠点を構え続けることだと思っています。

 

 【最後に】

「集まる」というキーワードだけをピックアップすれば、

遊び場をオンライン化することも不可能ではないのかもしれません。

実際に、顔を見て話して、工夫すれば一緒に遊ぶことも、一緒に食べることもできそうです。

距離を越えた時間の共有は、できるようになりました。

実際に、何年も前から小学生たちは、放課後に会えないから、家に帰って、オンラインゲームを一緒にプレイするという生活をしています。

新型コロナによって、大人の方が遅れて、その進歩に気づいただけなのかもしれません。

 

今後はもっと技術革新が進み、感覚の共有もできるようになるでしょう。

 

感染症対策としての側面で、3密を避けていくことは、必要なことになるのかもしれませんが、それにより、得られるもの・失われるものの整理をして、

総合的に判断していくことが求められると思っています。

 

時と場合によっては、3密を避けない場面、あるいはあえて作り出す場面が出てくるでしょう。

それは、リスクとベネフィット(危険性と効果)のバランスによって、都度判断するしかありません。

 

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DAY3・子どもにとって、外遊びは不要不急?~新型コロナで行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

3月25日に、東京都知事から、「不要不急の外出は控えるように」という要請が出されました。

その後、4月7日に緊急事態宣言が発令され、その対象地区も4月16日に全国へ拡大されました。市民に要請した内容は、密集・密接・密閉を避けることと、人との距離を保つことでした。

 

3月末頃までは、密閉空間ではない、公園などの「外」は、リスクが低いという理由で推奨されていました。ちょうど桜の時期だったこともあり、密集するお花見などに関しては、自粛をするべきという声が大きかったと思いますが、散歩やランニングは、健康維持の観点からも必要と言われていたように思います。

 

しかし、感染拡大に伴って、その空気感も次第に変わっていき、緊急事態宣言の範囲拡大の時期からは、公園で子どもや親子が遊んでいるということに対しての通報が相次いだそうです。

その影響もあってか、集団利用のリスクを排除するために、公園の遊具が一律に使用禁止になりました。

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私の家の近所では、それでも、天気の良い日には、公園でキャッチボールをしたり、自転車の練習をしたりする親子をたくさん見ました。

むしろ、普段よりも、公園の利用率が高かったようにも思います。

しかし、同時に、外に出ること自体がはばかられるような空気感もありました。

 

おそらく、子どもを育てている人ならほとんどみんな

感覚的に、子どもは外で遊ばないといけないことを理解していると思います。

 

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外で遊ぶ方が良いことくらい分かっているけど、

感染リスクとの天秤にかけて、あるいは世間の空気を読みながら、

遊ぶ時間を制限したり、遊び方を制限したり、各家庭ごとに工夫、というよりは、

苦慮していたことと思います。

 

学校の休校も、公園遊具の使用禁止も、感染拡大防止の名のもとに、命を守るという大義名分のもとに、子どもにしわ寄せが行っているような気がしてなりません。

 

子どもが公園で遊ぶことは、大人がゴルフに行くことと同列にしていいのでしょうか?

 

改めて、「なぜ、子どもにとって外遊びが必要不可欠なものなのか」について考えていきたいと思います。

 

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一般的には、外遊びをすると、

・体力・運動能力が向上する。

・健康的な身体が育つ。

・免疫力がつく。

・生活リズムが整う。

・体温調節ができるようになる。

・感性が豊かになる。

・発想力がつく。

・コミュニケーション能力が養われる。

などと言われています。

 

もちろん、どれも間違ってはいないと思いますが、

これらは、外遊びをした場合の、副次的な効果や効用のようなものです。

また、「外遊び」という表現にはなっていますが、この効果だけを目的にした場合、

「複数人数での屋外での運動や活動」に置き換えることができてしまいます。

 

これでは、家でゲームばかりしている子どもたち、肥満傾向にある子どもたちにとっての改善プログラム程度の価値しかないということになりかねません。

 

やはり、ずっと家にいると、体力も落ちるし、ストレスも溜まるから、適度な運動(ウォーキングやジョギング)は、しておいた方が健康のためですよ。という大人向けのアドバイスと同様に、

たまには外でも遊ばないと、体の弱い子になっちゃうよ。くらいのものなのでしょうか?

 

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答えとしては、そうではありません。

 

大人と違い、子どもは、まだ心身ともに成長段階であるから、「子ども」と呼ばれているのです。

自然の中から得られる様々な刺激が、子どもの発達を促していきます。

そして、それらの刺激を、子どもも「本能」のレベルで欲します。

その欲求が表出する行為を「遊び」と言ってもいいでしょう。

 

なので、子どもにとっての外遊びは、食べることや寝ることと同様生命維持と成長に欠かせないものだと考えています。

 

そして、子どもは、自身の発達のために必要な感覚を無意識で分かっていると言われています。

だから、我が子には「あれが必要」「これが必要」と大人が想像して、与えることをしなくても、環境刺激が豊富な「外」の環境に連れ出すだけで、いいのです。

 

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結論をもう一度言うと、

外遊びは、成長段階の子どもにとっては、他に代替することができない、必要早急の行為です。

そして、大人にできることは、「活動プログラム」を与えることではなく、「環境」を用意することに尽きます。

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大を目の当たりにした私たち大人が考えるべきは、

公園遊具などを一律に禁止することではなく、感染リスクのことも考慮しながら、

それでも、子どもの成長に必要なことを確保するためにはどうしたらいいのかについて、検討することだったと思います。

 

 

子どもの居場所〇〇では、

不特定多数に向けた広報などは行いませんでしたが、中学校区域の、子どもたち(保護者とも連絡の取れる範囲)に向けての遊び場開放はやめませんでした。

 

危機管理上の判断については、また後日のブログで公開する予定ですが、

基本的には、普段のプレーパークの対応の延長線上にあるものだと考えています。

子どもにマスクをさせたり、2m離れるように見張ったりするような形で、子どもに何かを強いて制限するのではなく、

周りの環境にハザードがあればそれを取り除くというやり方です。

 

当然、地域や時期、活動の環境(物理的、人的)によっても違うので、今回の私たちの対応・対策も”正解”だったかどうかは分かりません。あくまでも現場判断の連続です。

ただ、私たちは、子どもたちの肉体的な命だけでなく、その人の尊厳に関わる「こころ」も守りたいと思い、活動しています。

 

 

 ≪おまけ≫

これを目的にしているわけではありませんが、外遊びの環境があると、たくさんの学びがあることも事実です。

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ニワトリって、ミミズ食べるんだ!

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魚も酸素不足になると死んじゃうんだ



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これで火がつくんだ!

 

子どもを育てている保護者の方々は、休校中の子どもたちの「勉強」の心配もしているかもしれませんが、

子どもたちがやりたいと思う遊びの中には、「学び」につながる「実感」がたくさん含まれています。

学校が始まったら、その実感と教科書に書いてある「知識」が結び付くでしょう。

 

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DAY2・「遊ぶ」について~新型コロナにより行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

2020年3月2日から、学校が休校になり、緊急事態宣言の発令に伴い、外出や人と会うことが制限されていきました。

 

多くの子どもたちは、家の中で、過ごしていたと思います。

 

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突如、このような状態になり、まず、私が心配したことは、家の中で大人と過ごすことが多くなり、遊ぶこと自体が制限されてしまうのではないか。

ということでした。

 

その心配事の説明をする前に、まず、親の状況から見てみましょう。

2月末から3月に関しては、風邪のような症状がある場合を除いて、ほとんどの人が仕事を継続していたと思います。ただ、満員電車など不特定多数の人が密集するところは避け、テレワークなどが推奨されました。

オンラインツールも一気に普及し、できるだけ自宅で勤務する体制を整える方向にシフトしていったように思います。

 

親が働き続けている場合、社会の一般的な困りごとは、「子どもの預け先」です。

小学校や中学校は、預け先ではありませんが、実質的に、「学校に行っている間は、仕事ができる」と考えている方も多いと思います。

元々、働く親のための施設である厚生労働省管轄の保育所や放課後児童クラブ(学童保育)は、休業要請の対象にはなりませんでしたが、感染拡大予防の観点から、極力自宅で見てほしいという対応でした。

 

その結果、仕事は休みにならないが、子どもを預ける先がなく、

”保育”と”仕事”の両方をこなさなければいけないという状況になりました。

 

※ちなみに、育児ではなく、保育と書いたのは、かつて家庭や地域で担っていた「養護」と「教育」を公的サービスで代替していたが、コロナによって、その公的サービスの代替機能として、家庭に戻ってきてしまったという流れを表したかったからです。また、それは、乳幼児期のことだけでなく、今は小学生であっても、昼食やおやつの準備、宿題の面倒など、「養護」と「教育」が必要だと考えられているからです。

 

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日々、テレビから流れる報道を見ていれば、大人さえもこの先どうなるのだろう?会社は?仕事は?と不安に感じ、慣れないテレワークなど、変化も大きく、対応に追われている中、我が子の「養護」と「教育」の責任も一手に引き受けなければいけない状況は、本当に困惑します。

また、実際に、オンライン会議や自宅での資料づくりをしているときに、子どもが近くにいて、話しかけてきたりする状況、あるいは、本当は、良くないと分かりつつも、静かにしていてもらうために、YouTubeやゲームなどを与えて、電子音が鳴り響く状況の中では、「仕事」にも「保育」にも集中ができません。

 

SNS上では、楽しそうに「STAY HOME」を発信している姿も見られましたが、共働き、核家族の苦悩は、想像に難くありません。

 

「も―うるさい!」「ちょっと黙ってて!!」

「そのくらいのこと、自分でやってよ!!」

 

そう言いたくなる気持ちも分かります。

しかし、ここからは、子どもの状況についても見てみましょう。

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 こんな風に扇風機があったら、とりあえず「あーーー!」って言いたくなりますよね。

誰しもが一度はやったことがあるのではないでしょうか?

 

概ね、子どもの状況というのは、こういうことです。

詳しく書いていきますね。

 

私たちが運営する子どもの居場所〇〇(まるまる)に来ている子が、こんなことを言いました。

 

「私たちだって、休みたくて休んでるんじゃないのにー」

 

この言葉を聞いて、改めて、本当にその通りだなと感じました。

私たち大人は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、「三密」になることのリスクなどを考慮しながら、営業の自粛や外出・出勤の自粛など、自分の意思で判断することができます。

あるいは、政府や会社の指示に従うにしても、その理由について説明を受け、納得がいかなければ、反対の意思表明をすることもできます。

 

しかし、子どもたちの状況はそうではありません。

いつのまにか、誰かが決めた、突然のルールによって、学校に行けなくなり、児童館に行けなくなり、公園の遊具が使えなくなり、家にいるしかできなくなりました。

保育園に行くかどうかも親の都合です。

この事実への感じ方は、様々でしょう。

 

実際に、〇〇に来ている子どもたちに、「休校の延長が決まったけど、どう?」と聞いてみると、

「えーー!やだー、学校に行きたいよ」という子もいれば、

「べつに。元々、友だちとかもいないし、このままでも」という子もいました。

 

学校に行きたいのに、行くことが許されず、逆に一斉に学校が始まれば、学校に行きたくないのに、行かなければいけない。という状況が生まれます。

これは、コロナのことが広がる前からそうです。

子どもたちは、自分で決めるという選択肢を持たせてもらっていません。

 

 

それなのに、家の中でも「うるさい!」と言われてしまうと八方塞がりです。

子どもたちの行き場がなくなってしまいます。

 

 だから、子どもが子どもの意思で来ることができる居場所が必要だと考えています。

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このブログのタイトルを「遊び」ではなく、「遊ぶ」という動詞にしているのは、遊びの主体は、子どもにある。ということを改めて伝えたいからです。

 

そもそも、遊びというのは、子どもの中から沸き起こってくるものであり、その行為の結果のことだけを指すのではなく、過程も含めてのことを言います。

 

先ほど、示した写真のように、扇風機があったら、「あーー!」って言いたくなるように、子どもの中にある”やってみたい”というアソビゴコロは、24時間、いつでもどこでも存在します。

 

もちろん、家の中でも、大人がいても、子どもたちの遊びが保障されていれば、問題ないかもしれません。

やりたいことができ、やりたくないことはやらないという自由が担保されていれば、それでいいでしょう。

 

しかし、子どもの”やってみたい!”という遊びのパワーは、自身の成長に直結する栄養素のようなものなので、成長すればするほど、家の中、家族の中という「枠」の中では収めることができないでしょう。

 

家の中で子どもが遊ぶとうるさくて、片付けもせずに、汚いのは、必然です。

同じ空間にいると、どうしても、「うるさい!」と叫び、「片づけなさい」と指導してしまいたくもなります。

しかし、それでは、子どもの心を殺すことになります。

 

その解決策は、このどちらかだと思います。

・大人が子どもに合わせるか

・子どもを外に出すか

 

大人が子どもに合わせる例としては、家の中での親子遊びや、親子料理など、一緒に楽しむ方法などがあると思います。

しかし、親が子どもの興味に合わせて、ずっと付き合うことは、実際問題、現実的ではありません。(何時間もお人形遊びや戦いごっこに付き合えますか?)

また、大人にとっても楽しいことをしようと提案すれば、それは、子どもの中から沸き起こる遊びではなく、大人が提供する「活動」になってしまいます。

活動の主体は、大人の方にあるので、例えば、「シャボン玉づくりをしようよ」と提案した場合、準備や片付けなど、大人が進めていかなければいけません。

子どもから沸き起こるアソビゴコロを待てなかっただけでなく、「保育」と両立してやるべき「仕事」に取り掛かる時間が無くなってしまいます。

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あとはもう、子どもを外に出すほかありません。

子ども同士で過ごすしかありません。

 

その場を保障するのが、遊び場です。

本当は、海が、山が、川が、田んぼが、路地が、空き地が、公園が、すべて子どもの遊び場であるべきだと思いますが、

 

新型コロナの前から、いえ、東日本大震災の前から、

自然の場所、外の空間は、子どもの遊び場ではありませんでした。

 

つまり、子どもたちは、ずっとずっと、「遊ぶ」ことを保障されずに、

子どもらしく生き生きと生きることを許されずに日常を過ごしていることになります。

 

 

どんな状況であっても、

食べる、寝る、遊ぶの環境だけは、大人が保障してあげないといけないと思います。

子どもの居場所〇〇は、名取市下増田小学区、増田小学区の子どもの遊びを保障するために、3月2日から、毎日開放していました。

 

 

関連動画

休校に!?こんなときだから、遊ぶを考えます。

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【行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました。私たちの活動を応援してください。】
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継続的に寄付は募っていきますが、6月30日に一度結果のご報告をしようと思います。
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DAY1・日常と非日常の違い~新型コロナにより行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

民俗学者柳田國男によって、定義された「ハレ」(祭り、年中行事などの非日常)と「ケ」(普段の生活である日常)という概念は、とても有名です。

安定した日常の中に特別な日があり、循環していくことが、暮らしの安定につながるように、ハレの日とケの日はセットで、どちらも必要です。

 

子どもの生活で言えば、学校へ行き、放課後には、家の中、学校、公園、児童館・学童クラブで一人または数人の友達とゲーム・鬼ごっこ・サッカーなどをして過ごし、あるいは、塾や習い事に通う。というのが、日常です。(※気仙沼市三世代遊び環境調査を参考に)

特別な日と言えば、家族でレジャー施設に行ったり、発表会や試合などに参加したりするなどの体験活動が多いのではないでしょうか?

 

私たちが、東日本大震災の直後から、移動型遊び場「プレーカー」を走らせたのは、そんな日常が震災によって、崩れてしまったからです。

大きなショックを抱えた子どもたちに、楽しんでもらおうと、特別な体験をプレゼントしてくれた方々もいましたが、私たちは、子どもの「日常に遊びが必須」であると確信していたので、見た目には分かりづらい「子どもの心のケア」を目的に、“遊び場”を届ける活動を始めました。

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しかし、実を言うと、その取り戻すべき日常は、子どもにとって、子どもの育ちにとって、本当に豊かなものだったのか、という大きな疑問が出てきました。

 

「震災前から子どもは自由に遊んでいなかった」ということが分かったのです。

 

高度経済成長期以降、日本は経済的には豊かになっていきましたが、遊びの「空間」と「時間」と「仲間」が減少し、子どもの遊び環境は悪化の一途を辿っています。

それは、都市部だけの現象ではなく、自然豊かな地方や農村部でさえ、同じ状況であることが分かってきました。

 

東日本大震災以降、元の生活を取り戻すための復旧工事が進みましたが、子どもの環境に着目し、より良く変化させていく活動は、あまり進んでいません。

そこで、私たちは、気仙沼・名取に拠点を構え、自分たちが直接的に関わる子どもの遊び場・居場所づくりをはじめました。

名取拠点の名前が、〇〇(まるまる)です。

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ここでの子どもたちの過ごし方は、子ども自身が決めることができます。

大人やスタッフが「あれをしなさい」「これをしてはいけません」と言わない場です。

そういう、自由な空間があると、子どもたちは、のびのびと過ごします。

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遊んだり、

 

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食べたり、

 

好きなようにやりたいことをやります。

特別なことはなく、家で過ごしているのと同じように見えるかもしれません。

 

しかし、子どもが集まって、大人からの過度な干渉がなく、自由に過ごす。

ということ自体が、すでに、希少な社会になっています。

 

そういう角度から見れば、ここ〇〇(まるまる)は、特別な機会の提供をしているのかもしれませんが、それは、今の子どもたちを取り巻く環境自体がおかしいと考えているからです。

 

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外で走り回って遊ぶこと

 

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火を囲んで、自分たちでおやつを作ること

 

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身近な自然に触れること

 

このような、豊かで、楽しい日常を子どもたちに返してあげたいと思っています。

 

もちろん、

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みんなですべり台を作ったりするような

 

ずっと心に残るとっておきの体験も素敵ですが、それは、日常が安定していてこそです。

 

 

〇〇の継続は、

そもそも、遊びが保障されていない子どもたちの日常を豊かにしていくことと

3月2日からの休校要請や緊急事態宣言に伴い、行き場を失った子どもたちへ緊急的に居場所を開放すること

の二つの側面から重要だと思っています。

 

 

2020年2月26日、政府から「大規模イベントは、今後2週間中止、または延期または規模縮小を要請する」と発表されましたが、

 

〇〇に関して言えば、「イベント」開催ではなく、

「居場所」の開放です。

 

当然、子どもの安全を考えたときに、”集まる”ことへのリスクは懸念されます。

 

そのことについては、また明日以降のブログにて、順を追って書いていこうと思っていますので、ご覧ください。

 

 

 

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