アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

歴史ある古民家で遊び場!

「1日プレーパーク開園!@まちや世田米駅」

日時:2016年6月19日(日)10:00〜12:00/14:00〜17:00

場所: 住民交流拠点施設 まちや世田米駅 広場

   (岩手県気仙郡住田町世田米字世田米駅13)

主催:一般社団法人SUMIKA

共催:一般社団法人プレーワーカーズ

    世田米地区公民館円

 

明治30年時代後半の伝統的な町家と土蔵群が当時の姿のまま残る「旧菅野家住宅」で遊び場を開きました。改修によって住民交流の拠点として生まれ代わった「まちや世田米駅」は、地産地消レストラン「kerasse」(けらっせ)、交流スペース、コミュニティカフェ「すみカフェ」、まち家体験スペースが設けられています。

 

この日は地元の住民だけでなく観光される方もおり、遊ぶ子どもを微笑ましく見ながら多くの方が訪れました。

 

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今回の遊び場では、工作コーナーとプール、段ボールコーナーなどを設け、およそ120人の親子が来場しました。

 

この日は「父の日」、工作台で5寸釘を木材に打ちつけている、ある女の子がいました。木材に点々…と点描のように模様が浮かび上がります。

「よし、できた。お父さん、これ父の日のプレゼント!」

小さな木材に不思議な模様、一味違ったプレゼントに戸惑うお父さんでした。

 

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子どものためにと大量に用意された段ボール。あっという間に基地が作られました。

「ひみつきち」と書かれた大きな旗。

ぜんぜん秘密じゃないけれど、おとなの入らない子どもの基地です。

 

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暑かったこの日は、プールが最高!

手足を入れてみたり、木で船を作って浮かべたり。はしゃいで全身ぬれて、ブルブルしながら日に当たる子もいました。

 

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とても穏やかな日でした。しかし遊んでいるふとした瞬間に

「うちね、津波で家が流されたんだよ」

という言葉が聞こえてきました。それを聞いた子どもも、

「私も被災者なんだよ」

と言いました。

震災から5年、海から離れた住田町でこの言葉を子どもたちから聞いて、思わずドキっとしました。小学校中~低学年と思われるその子たちは、震災当時は幼児。多くの言葉を身につけて、震災の体験が今ようやく言葉になってきたのかもしれません。

 

身近な大人が震災で悲しむ様子を見てきた子どもは、悲しませたくないと震災体験を口にせず心に溜めている子もいるでしょう。自由な遊びができる場は、子どもの気持ちが外に出やすい環境になります。また、一日限りの遊び場を開くプレーワーカー(遊び場のスタッフ)は話しやすかったのかもしれません。そのため、心に引っかかっていることが表に出たのだと思います。

 

私たちにできることは、そのこぼれてきた言葉に耳を傾けることです。少しでも子どもの気持ちを整理するきっかけになれば幸いです。

 

住民交流の拠点「まちや世田米駅」ではこれからも遊び場を開催する予定です。子どもの中でどのくらい気持ちが整理されているのか、見守っていきながら遊び場を開きたいと思いました。

 

「まちや世田米駅」のフェイスブックにもこの日の様子が掲載されています。こちらも併せてご覧ください↓

www.facebook.com

 

 

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