アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

チャイルドファシリテーターとして

子どもの遊び場では、子ども同士、大人同士、親と子ども、地域の人と子ども…様々な人の間に立って、私たちプレーワーカーはつなぎ役をします。会議で仲立ちをして進行する人をファシリテーターと言いますが、まさにその仕事を会議だけでなく、あらゆる場面で行っています。ファシリテーションとプレイワーク(遊び場で用いる技術)は共通する部分が多いのです。

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先日、宮城県のまちづくりをしている団体と行政との会議に、当団体事務局長の神林が同席しました。議題はその地区の子どもの環境に関わるものでした。プレーワーカーズはこれまで、まちづくりをしているその団体とも、行政とも、子どもに関して多くの活動をそれぞれ重ねてきました。そのため、会議では仲立ちのような立ち位置でした。

 
また、プレーワーカーは会議において、チャイルドファシリテーターとして参加することもできます。子どもが参加する会議で大人と子どもの間で仲立ちしたり、子どもの想いを反映した意見を大人の会議で発言するなど、子どもの参画を促すのがチャイルドファシリテーターの役割です。

 

今回の会議では、神林は行政ともまちづくりの団体とも関係ができていたうえ、子どものことを相談しやすいので、アドバイザーとしての役割も期待されて会議に呼ばれました。子どもに関わる施設の議題でしたので、子どもにとってより良い環境にするために、まちづくりの団体と行政が良い話し合いができるように発言しました。

 

これから建つ子どもの施設を良いものにしたいのは、行政もまちづくりの団体も同じ気持ちです。民間団体は行政に様々なことを求めたくなりますが、曖昧な内容だと行政はできる事かできない事かを判断するのが難しく、難色を示すことになります。

 

神林が第三者の立場で会議の流れを見ていくと、まちづくりの団体と行政の話が距離感があり、曖昧さによって噛み合っていないことに気づきました。施設を良くしたいけれど、行政はなにをすればいいのか分かりにくいようでした。そこで、施設の議論を進めるために「建設現場は見学できますか?」と神林が問いかけました。行政の職員は具体的な内容であるので「それはできます!」と答え、まちづくりの団体も「それができると嬉しい」と議論は進展しました。

 

市民活動には市民活動の言葉があり、行政には行政の言葉があり、個々人にも、それぞれ言葉があります。同じ単語でも背景が違えば意味も違ってきます。言葉を交わす当事者に見えにくいズレが第三者には見えやすいこともあります。神林は質問をして分りにくいところを明確にしたり、「こういうことですか?」と確認したり、子どもの視点を踏まえて、チャイルドファシリテ―ターとして会議に参加しました。

 

私たちは子どもの環境に関わる会議のファシリテーターやアドバイザーも務めます。
地元の人間ではないからこそ、地域の会議をより良く進める一助になるかもしれません。

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遠藤みゆ

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