アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

障がい児デイサービス施設での挑戦

f:id:playworkers:20170808064929j:image

2017年8月7日

障がい児デイサービス施設であるNPO法人ハックの家「ピーターズキッズ」でプレイワーク

 

昨年は、遊具を作る前だったので、流しそうめんをしたり、川を作って遊んだりしました。

 今年も夏休みに合わせて呼んでもらえたので、子どもたちの動きを見ると共に、次の遊具はどんなのがいいのか話し合いつつ、仕掛けています。

 

f:id:playworkers:20170808065234j:image

冒険遊び場ではおなじみのモンキーブリッジ。

大人がロープを使って、綱引きを始めたり、遊具を作り始めたりすると、違うロープを使って子どもたちも遊び始めます。

 

 f:id:playworkers:20170808065307j:image

木に登って、巻きつけたり、ブランコを作ってみたり。

 

でも実は、今回もう少し注目してみたかったのは、ダウン症の青年です。

 

f:id:playworkers:20170808065755j:image

何に興味を持つのだろう?

 f:id:playworkers:20170808065801j:image

 どんな高さなら怖がらないんだろう?

高さじゃなくて、幅も重要なのかな?

 

外に出て、サッカーをすることはあるけれど、それ以外で何かをして遊ぶ様子があまり見られないようです。

自分から遊び始めるためにはどんな遊具があったらいいのか。

もしくは、遊具ではない何かなのか。

それをスタッフの方と一緒に探求する作業でもあります。

 

もちろん、いつもこのブログでも語っているように、遊びは誰かに形を決められたり、運動機能の強化などといった目的を達成するために行われるものではありません。

なので、大人から見れば、ボーッとして何もしていないように見えたり、アクティブな動きをしていなかったりしても、その子にとっては遊びなこともあります。

それは大前提で共有しています。

しかし、障がいを持つ子たちは高校を卒業する年齢になれば、ピーターズキッズを出なければなりません。

 

●この子ができることで何か世の中に役に立つ仕事はあるのだろうか?

●この子はどんな場所でどんな風に愛されてこれからの人生を生きて行くのだろうか?

 

そんなことを考えているのがピーターズキッズのスタッフの方々です。

僕たちは、障がいの専門家ではないので、障がい特性など詳しいことは分かりません。

  でも、その子の「やりたい」を引き出すような仕掛けや動きはできると思っています。

 

 いや、一朝一夕にはできないことかもしれません。

だからこそ、大きな遊具をひとつ作ったから、それでおしまいではなく、次の仕掛けや、展開、作り変え、あるいは遊具ではない何かの提案を通じて、一緒に考えていく挑戦だと思っています。

 

 f:id:playworkers:20170808072140j:image

 

昨日は、たった半日。

今日1日をかけて何が見えて来るのでしょうか。

 まだ朝ですが、子どもたちが来るのが楽しみです。

 

かずき