アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

緊急シンポジウム「外遊びの未来」を開催しました。

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2019年3月23日(土)

プレーワーカーズ主催のシンポジウムを行いました。

共催は、尚絅学院大学です。

 

年度末の忙しい中、講師合わせて41名の参加がありました。

ありがとうございます。

参加者の方々は、ここに書ききれないほど、様々な立場で子どもに関わっている方ばかりでした。

普段の仕事や立場は違っても、子どもの外遊び環境に対する危機感は同じなのでしょう。

 

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<3世代調査報告>

当法人理事の神林俊一による基調講演から、会がスタート。

気仙沼市内すべての小学校の児童・親・祖父母を対象として行ったアンケート調査の報告を中心に伝えていきました。

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◆放課後に遊ぶ友達の数

→「だれもいない」が18%

◆平日の放課後外で遊ぶ日

→「0日」が76%

 

もし、これを読んでいるあなたが、子どもの頃、

たくさんの仲間と外で毎日、遊んで過ごしてきたとするなら、この結果にビックリするかもしれません。

「かわいそう」と思うかもしれません。

でも、もうひとつ衝撃なのは、

 

◆自由に遊ぶことができている

→「そう思う」「少しそう思う」が71%

 

※ここに挙げているのは、すべて子ども世代のことです。それ以外に親世代、祖父母世代のデータもあります。

 

つまり、今の子どもたちは、

 


現状に満足しているということが分かります。

でも、それもそのはず。

子どもたちは、今しか知りません。知らない、体感したことがないことを欲したりすることはないからでしょう。

 

筆者(プレーワーカーズ理事のかずき)の感想も少し入ってしまいましたが、

基調講演の中では、こんな衝撃的なデータの話がもっとたくさん、詳しくありました。

 

この”事実”を聞いたうえで、私たち大人はどう考えればいいのか。どう行動していけばいいのか。

 

それが、今回のシンポジウムの主旨でした。

 

 

 

<これからどうしていくか>

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休憩を挟み、続いて、パネルディスカッションを行いました。

前段のアンケート調査の報告を聞いて、私たちひとりひとりが考えることが大事だと思っていますが、

その前に、パネラーを招き、感想や想い、意見・アドバイスなどを聞く時間を設けました。

 

パネラーは、

・大久保ちからさん(ボーイスカウト名取第1団ビーバー隊長/こどもみらいN世話人名取市市議会議員)

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・佐藤一夫さん(福島県生活協同組合連合会専務理事/福島県ユニセフ協会事務局長)

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・天野秀昭さん(一般社団法人日本プレイワーク協会理事/NPO法人園庭・園外での野育を推進する会理事/認定NPO法人プレーパークせたがや理事)

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の3人です。

それぞれ、名取・福島・東京で生まれ育ち、今もその地域で子どもに関わる活動をされている方々です。

 

このパネルディスカッションも、詳しくは書ききれないほど、たくさんのお話を聞くことができました。

ご登壇ありがとうございます。

 

・子どもが参加したくなるボーイスカウト活動

原発事故後の福島の現状

・1970年代の東京で危惧されていたこと

・遊びと学びについて

・親世代も遊んでいない/遊びたい

・遊育について

・消費者ー当事者について

などなどなど。

 

コーディネーターをしていたのに、思い出せないほどのボリューム感でした。

 

だけど、この3人の話を聞いちゃったら、考えて、考えて、行動するしかない。

そんな気持ちにさせられました。

 

ある意味、プレッシャーでもありますが、

しかし、私たち自身が子どもにとっての最大の環境であり、社会の当事者であることを思い出させてくれるようなセッションになったと思います。

 

 

最後に、参加者の感想をいくつかピックアップさせていただき、文章をしめていきたいと思います。

 

「日頃感じていたことの裏付けができたように感じました。」

 

「遊び場は大切。何故か…子どもの想像力・空想力を表現→子ども自身が生きていると感じることができる。心にすっと落ちました。」

 

「あそび=大切な学び、この大切さに大人や学校(教育)が早く気がついて欲しい」

 

「遊びではなく学び、遊育、最大の環境は大人という言葉が印象に残りました。」

 

「システムを作るけれど、システムの中をシステム化しないという部分が響いた。」

 

「自然の環境を守る大人の責任と持続可能な社会の構築が必要だと思う。」

 

「まずは、周りの人へ伝えることから始めます!」

 

「プレーパーク活動での体験、子どもたちが持っている遊びの枠を豊かにする、そこにいるおもしろいおばちゃんに私はなりたいと心あらたに思いました。」

 

 

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改めまして、参加してくださった方、ありがとうございました。

プレーワーカーズも、大人のひとりとして、行動を続けていきます。応援よろしくお願いします。

https://peraichi.com/landing_pages/view/playworkers

 

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