【プレーパークけせんぬま】ストレス爆発!物を壊す子ども
遊び場では時に荒々しい子どもに出会うことがあります。
今回は物を壊す子どものお話です。
■大人の声
「遊ぶ時間があってもゲームばかりしてるんですが。」
「もっと将来のために勉強したらいいのに」
「休みの日はいっつもダラダラしてるのが気になる」
そんな声がよく聞こえてくる今日この頃。子どもの将来を心配する気持ちはビシビシ伝わって来ますが、あえて声を大にしていいます。
「もっと子どもに遊びをーー!!!!」
でないと、子どもの心が壊れます。そして遊び場のイスも棚も。
ぼーっと無駄に見える時間でも、脳ミソを休める必要な時間かもしれない。
ゲームはやれば飽きる時が来るけど、画面から顔を上げた時に他にやりたい遊びのない環境なのかもしれない。異常なほど依存するなら原因はゲームじゃないかもしれない。
子どもの選んだ過ごし方には、一見意味がなさそうでも本能で選択しているように思います。
■「私もワルになっていい?」
ある日の午前中、幼稚園行事のために未就学児は少なく、小学生が中心のメンバーでした。
家づくりをしたい女の子達と、木で作った古い家を持ち上げて移動して場所をつくっていると…
「なにー?その家壊していいの?壊すよ?」
男の子達が手にオノ、トンカチをもってスタンバイ。※プレーパークけせんぬまでは、子どもが自由に工具を使えます。
「いやぁ、この家は改造に使おうと思っているよ」
そう答えても、やりたいスイッチの入った男の子達は止まりません。
「こんなのいらないって〜」
(この木の家の持ち主は、「そろそろ飽きたからいいや」と言っていたので、壊してもいいのですが。)
ビフォア↓
アフター↓
おわかりいただけるでしょうか…
青のドラム缶のすぐ後ろにあった家が2つとも破壊されました。
それはもう楽しそうに「キャッホ〜!!」と歓声を上げて。
男の子だけでなく、家を作ろうとしていた女の子まで加わる始末。
「私もワルになっていい?」
いつもは真面目な女の子がニヤリと笑いました。
遊びは破壊と創造の繰り返しとも言われます。子どもが自由に手を加えられるものが、遊びの価値が高いものだと。
しかし破壊した子どもたちはその後何かを作ろうとした訳ではありません。
破壊、破壊、破壊。
手作りのイスも棚もあまりに執拗に破壊するので、
「なんなの?ストレス解消?」
と尋ねたら、
「あたりまえだよー!ストレスいっぱいある」
「学校行くの疲れる」
「兄貴が理不尽でムカつく」
「親がー!」
「〇〇君、腹立つ!」
などと叫びながら、木材にあたっていました。
木材は次の工作に使われるし、ボロボロになったらマキになるのでいいのですが、手作りの棚を壊されるのはやはり悲しいものがあります。あらかじめ避難させておけばよかったのですが、時すでに遅し…。
しかし、ぐっと堪えて思うのは、ストレスの吐口が本当に無いのかもしれないからです。
ストレスで荒れ狂う人に、まともな説教は通じませんし、
棚は直せても、日々耐えて突然ポッキリ折れた子どもの心は簡単には治せません。
生きていれば、それなりにストレスがかかる社会ですが、息抜きをしてうまく付き合っていくことが必要です。彼らの日常はそれが難しいのかもしれません。
大人は趣味に没頭したり、食事をしたり、時にはお金をかけて様々な手段でコントロールします。
子どもは遊びの中で、体験を整理したり、身体を動かしてコントロールします。
しかし、放課後や休日も宿題や習い事といった「やること」に埋め尽くされ、少子化で遊び友達は少なくなり(家によっては近所に同年代が居ない)、遊びの環境は悪化するばかり。
行き場をなくしたストレスは、子どもをイライラさせるのだと思います。
■ストレス発散のその後
遊びの中のストレス発散は、本当に効果がある!と感じた出来事があります。
とある子は、午前中はイライラしていたのに、遊ぶうちに落ち着き、午後は穏やかに遊んでいました。
もっと長い目で見ると、1年半活動してきたプレーパークけせんぬまでは、最近常連の子どもに変化がみられました。
遊びに来ては、イスに穴を開けたり、テーブルを切ろうとしたり、乱暴に工具を使って工具も破壊していた子どもが、破壊をしなくなってきたのです。
イライラしていた表情も穏やかになったように感じます。
貴重な支援のお金で買ったり、寄付してもらっている工具を壊した時は怒りますが、反発せず聞き入れることも増えてきました。
時々思い出したように、物を壊すこともありますが、直せないものではない限り「なにかあったのかなぁ」と見守ることにしています。
遠藤みゆ
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一般社団法人プレーワーカーズ
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