アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

DAY1・日常と非日常の違い~新型コロナにより行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

民俗学者柳田國男によって、定義された「ハレ」(祭り、年中行事などの非日常)と「ケ」(普段の生活である日常)という概念は、とても有名です。

安定した日常の中に特別な日があり、循環していくことが、暮らしの安定につながるように、ハレの日とケの日はセットで、どちらも必要です。

 

子どもの生活で言えば、学校へ行き、放課後には、家の中、学校、公園、児童館・学童クラブで一人または数人の友達とゲーム・鬼ごっこ・サッカーなどをして過ごし、あるいは、塾や習い事に通う。というのが、日常です。(※気仙沼市三世代遊び環境調査を参考に)

特別な日と言えば、家族でレジャー施設に行ったり、発表会や試合などに参加したりするなどの体験活動が多いのではないでしょうか?

 

私たちが、東日本大震災の直後から、移動型遊び場「プレーカー」を走らせたのは、そんな日常が震災によって、崩れてしまったからです。

大きなショックを抱えた子どもたちに、楽しんでもらおうと、特別な体験をプレゼントしてくれた方々もいましたが、私たちは、子どもの「日常に遊びが必須」であると確信していたので、見た目には分かりづらい「子どもの心のケア」を目的に、“遊び場”を届ける活動を始めました。

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しかし、実を言うと、その取り戻すべき日常は、子どもにとって、子どもの育ちにとって、本当に豊かなものだったのか、という大きな疑問が出てきました。

 

「震災前から子どもは自由に遊んでいなかった」ということが分かったのです。

 

高度経済成長期以降、日本は経済的には豊かになっていきましたが、遊びの「空間」と「時間」と「仲間」が減少し、子どもの遊び環境は悪化の一途を辿っています。

それは、都市部だけの現象ではなく、自然豊かな地方や農村部でさえ、同じ状況であることが分かってきました。

 

東日本大震災以降、元の生活を取り戻すための復旧工事が進みましたが、子どもの環境に着目し、より良く変化させていく活動は、あまり進んでいません。

そこで、私たちは、気仙沼・名取に拠点を構え、自分たちが直接的に関わる子どもの遊び場・居場所づくりをはじめました。

名取拠点の名前が、〇〇(まるまる)です。

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ここでの子どもたちの過ごし方は、子ども自身が決めることができます。

大人やスタッフが「あれをしなさい」「これをしてはいけません」と言わない場です。

そういう、自由な空間があると、子どもたちは、のびのびと過ごします。

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遊んだり、

 

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食べたり、

 

好きなようにやりたいことをやります。

特別なことはなく、家で過ごしているのと同じように見えるかもしれません。

 

しかし、子どもが集まって、大人からの過度な干渉がなく、自由に過ごす。

ということ自体が、すでに、希少な社会になっています。

 

そういう角度から見れば、ここ〇〇(まるまる)は、特別な機会の提供をしているのかもしれませんが、それは、今の子どもたちを取り巻く環境自体がおかしいと考えているからです。

 

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外で走り回って遊ぶこと

 

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火を囲んで、自分たちでおやつを作ること

 

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身近な自然に触れること

 

このような、豊かで、楽しい日常を子どもたちに返してあげたいと思っています。

 

もちろん、

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みんなですべり台を作ったりするような

 

ずっと心に残るとっておきの体験も素敵ですが、それは、日常が安定していてこそです。

 

 

〇〇の継続は、

そもそも、遊びが保障されていない子どもたちの日常を豊かにしていくことと

3月2日からの休校要請や緊急事態宣言に伴い、行き場を失った子どもたちへ緊急的に居場所を開放すること

の二つの側面から重要だと思っています。

 

 

2020年2月26日、政府から「大規模イベントは、今後2週間中止、または延期または規模縮小を要請する」と発表されましたが、

 

〇〇に関して言えば、「イベント」開催ではなく、

「居場所」の開放です。

 

当然、子どもの安全を考えたときに、”集まる”ことへのリスクは懸念されます。

 

そのことについては、また明日以降のブログにて、順を追って書いていこうと思っていますので、ご覧ください。

 

 

 

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一般社団法人プレーワーカーズ 

 

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