雨降ってますけど、何するんですか?
2017年5月13日
七ヶ浜町ななはまっこプレーパーク
前回も雨。
今回も雨。
小学校にチラシを配っていることもあり、きっとプレーパークの日を楽しみにしている親子も多かったのでしょう。
今日は、朝から問い合わせがあったそうです。
「雨降ってますけど、やってますか?」
「雨降ってますけど、何するんですか?」
「やってますよー」
「屋根張って、遊んでますよー」
でも、たしかに不思議だよね。
遊ぶって、具体的に何するんだ?って話ですよね。
あぁ…。
風邪ひいちゃうよ(>_<)
まぁ、それも気になるけれど、この子は、何を思って、何をしてるんですかね?
火を起こすためにナタで木を割ったら、なんとコクワガタ。
「これ使っていい?」「ロープ結んで!」
滑車を見つけた彼。
「どうしたいの?」「やってみたら?」
と突き放され、ロープと格闘中。
大人は?
火を起こして、スープを作ったり、餅を焼いたり。
そして、おしゃべり。
ハンモックや穴掘りもするけど、それも過ごし方のひとつ。
家の中でコーヒー飲んで、本読んで、お腹すいたからクッキーでも食べるか。
の感覚と変わらない。
そんな時間もステキだけど、外に人が集まるとまた楽しい。
少人数の今日は、みんなで時間を共有したなっていう雰囲気で、雨でも楽しく遊べました。
次回も雨を期待しちゃうくらい^ ^
文責:廣川和紀
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地域に根付く遊び場づくり
2017年4月26日
石巻市蛇田地区で遊び場づくりをしたいと考え、計画を進めています。
経緯については、以下のブログをご覧ください。
【集合】
新蛇田の復興住宅地は、
いわゆる団地のような集合住宅と自主再建のエリアとが隣接しています。
これから遊び場を始めたい雷神社の付近は、震災よりもずっと前からの住宅(農家)が並んでいます。
この日は、蛇田に住むお母さん、これから蛇田に引っ越すお母さん、石巻中央に住むお母さんが集まり、一緒にあいさつまわりをはじめました。
【 区長さんのおウチどこですか?】
僕らには、子どもへの想いと行動力しかありません。
「こんなことしたいんです」という予定を書いたチラシを持って、区長さんのもとへご挨拶。
を、したいんです〜。
と近所の方に声をかけてみる。
親切に教えてくれました。
【 あそこの雷神さんでこんなことしたいんです〜】
無事、区長さんに出会い、お話を聞いてもらいました。
が、とても良い方で、その後1時間ほど立ちっぱなし立ち話。
トマホークの話から、宗教の話、日本の話、世界の話、家族の話…。
「ちゃんと妻と子を食わせていけてるのか?」
「はい!ギリギリです。」笑
【チラシ配り】
この雷神さんの近隣の家を一軒一軒訪ね、チラシを配って来ました。
「誰でも来れて、ゆったりとやってるので、様子見に来てくださいー」
【 菜っ葉を食べるナッパーティー】
「今日は、蛇田に行ってるよー」
と、声をあげると、繋がり繋がりで、あっという間にパーティーができます。
復興公営住宅の真ん中に新しくできた1号公園に亀が森公園でも顔なじみの親子が揃いました。
菜っ葉やブロッコリーをたくさん料理して持ってきてくれたので、みんなで食べます。
【小学生も】
のんびりしていると、今日は学校が早く終わったらしく、小学生も遊びはじめました。
NPO法人にじいろクレヨンと共に活動してきた公園でもあるので、よく知った顔の子もいます。
「遊んで!遊んで!遊んで!!」
とは、言いませんが、そんな感じの絡みかた。
新蛇田が開かれる前から住んでいる農家のおじいちゃん、おばあちゃん方、震災前から蛇田に住んでる人、復興住宅地に住む若い人、子ども、高齢の方々、遊び場を求めてくる乳幼児親子。
たぶん、色んな人たちがこれから顔を合わせていきます。
ほんとに色んな属性の住民の方がいる地域で、「地域コミュニティ」 が再構築されて、その地域に根付く、子どもが中心の遊び場になるのかどうかは分かりませんが、被災地ならではの新しい運動体が生まれてきたと言っても過言ではないと僕は感じます。
文責:廣川和紀
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廃校利用の遊び場と「遊び」のはじまり
2017年4月22日
福島県石川町にある旧石川小学校に行って来ました。
【廃校利用】
図書館、生涯学習、子育てサロン、屋内遊び場、児童クラブが入る旧石川小学校。
校庭は、子どもの遊び場になっていきます。
住民が主体になって、運営するためにワークショップを何度も重ねています。
プレーワーカーズは、大人がワークショップを開催している時間に外で遊べる場づくりで協力してきました。
【大きな遊具】
昨年度も2回ほど1日プレーパークという形で、開催してきましたが、今回行ってみると、ドドン!!と大きな遊具ができています。
ふだんから、公園のように中に入って遊べるそうです。
【1日プレーパーク】
そんな場所なので、11:00開始の予定でしたが、その前からちらほら家族で遊びに来ました。
「まぁ、ゆったり過ごそう。」
プレーパーク、冒険遊び場っていうと、
泥んこになったり、ロープであーああー!ってやったり、高いところからジャンプ!とかそういうイメージもあるかもしれません。
でも、もっと大切にしたいことは、
「何をしてもいいし、何もしなくてもいい」
という自由さです。
だから、立派な遊具で遊ぶもいいし、ゴザでも敷いて寝転ぶかーでもいいんです。
【遊びのはじまり】
この学校、すごく良い裏山があります。
前回、この坂の木にブランコを作ったらしく、遊びに来た小学生がさっそく言いました。
「ブランコ作りたい!」
「ロープあるよー」
駆け上がる子どもたち、付いていく僕。
僕自身も悩みました。
・前回は作ってもらったブランコで遊んだんだろうな?
・急な斜面だし、危なくないかな?
・手を離して落ちたらどこまで転がるだろうか?
・せっかくキレイに咲いている桜の花を落とすことにならないだろうか?
・子どもが登って結ぼうとしているけど、結び方は大丈夫だろうか。
色々な場所でロープブランコを作ってきたので、作ってあげることも、教えてあげることも簡単です。
でも、それで良いのかな??
結局、困っている時に手助けしてみることにしました。
ちなみにこの時の時刻は12:57
時刻は、13:06
棒に穴を開けて通すか、板で作った座面に穴を開けて通すか…どっちも大変で考え中。
この後、2本のヒモを結んで結んで結んで結んで…
少しずつ短くして、座る場所を作っていました。
「最初に行くの誰だ?」
「怖いな」
「手を離したら死ねるな」
なんて話をしながら、ヒモを結んだ本人がいざ!
「 おお〜。」
スリルを感じながら気をつけている時は、ケガも起こりにくいです。
自動車運転も慣れた頃が危なかったりしますよね。
時刻は、13:22
ヒモじゃ、ケツが痛い!
だから、板を結んでみる。
結果、これもダメだったみたい。
時刻は、13:29
上のブランコに触発されて、なんともまぁ、斬新な女の子たち
時刻は、13:40
坂にブランコ。想像してみて分かりますか?
座って、ビューン、バン!
やっぱりケツが痛い。
そうだ!掘ろう。
時刻は、14:10
こっちにもいつの間にか出来ている。
時刻は、14:57
工事完了!
2時間かけてようやくブランコに乗れました。
『ようやく、遊べるね♪』
というわけではないですよね。
ブランコを作ってあげていたら、きっと小学5年生の彼は2時間も遊んでいなかったのではないかなと思います。
この日は、1日だけの遊び場でしたが、これからこの場所を日常的に子どもが遊ぶことのできる場所にしていきたいそうです。
そのためには、ハードの整備だけではなく、どんな人がどんな考え方で子どもに寄り添ったり関わったりするのかがとても大切になっていくと思います。
今後、プレーワーカーズがどんな関わり方をしていくのかまだ分かりませんが、子どもが自由に制限されず、好きなことを好きな時に好きなだけできる場所になっていくことを願います。
文責:廣川和紀
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子ども時代を振り返る
遊び絵地図のワークショップを行いました。
2017年4月20日(木)
主催:ななはまっこ
ワークショップコーディネーター:廣川和紀
ななはまっこは、東京で子育てをしている時にプレーパークを知り、自然豊かな七ヶ浜に引っ越して来たけど…あれ?遊べない!と気付いたお母さんと七ヶ浜町で子育てをしているお母さんが中心となっています。
詳しくは、↓↓を見てください。
今日は、ワークショップ。
集まったのは、七ヶ浜、多賀城、大河原で子育てをしているお母さんたちでした。
「自分自身が子どもだった頃を思い出して、どんなまちで、どんな風に遊んでいたのか、地図にして自由に描いて下さい。」
という、ワークです。
個人作業の後は、共有タイム。
「私は、〇〇県で〜何歳ごろ、こんなことをして遊んでいました。あ、こっちでは、こんなことがあって〜」
と、もちろん思い出は人それぞれ。
聞いてみると、出身の場所も、北海道、大阪、山梨、東京、秋田、仙台、亘理、石巻、横浜とバラバラ。
住宅地だったり、団地だったり、田んぼに囲まれているところだったりと環境もそれぞれ。
そんな中でも共通点はたくさんありました。
子どもだけで遊んでた
自然や動物との思い出
今思うと危なかったなぁ〜
怒られたけど、また同じことしてた
近所におばあちゃんがいて〜
などなど。
最後に少し、感想、雑談タイムを取ったのですが、
さすが、子育て真っ盛り。
「そっかー。私は遊んでたけど、娘には砂くらいしか触らせてなかった。」
「娘は、“ママと公園行ったけど、誰もいなかった”とか書くのかな?」
「もっと遊ばせてあげたいなぁ。」
と、すぐに我が子に意識がいきます。
僕らの世代は、子どもの遊び環境劣化時代を生きてきました。
自然や雑多な場所、子どもの数が減り、その代わりに習い事や制約が増えた。
そこに気付けたら、あとは、子どもにとって良くしていけばいいだけですね。
そんなわけで、プレーパークっていう社会運動を実践しているのです。
でもね。
これは、僕の感想ですが、
こうやって、子ども時代を振り返って、「私の頃は遊んでたけど、今の子は」という展開は、今日集まったくらいの世代(30代、40代)が最後なのでは?と感じました。
実感として伝わらない世代もこれから大人に、親になっていくことを考えると、何か別のアプローチも必要なのだろうと感じてしまいます。
とりあえずは、いっぱい遊んでみよう!ってことだと思いますが。
七ヶ浜、もっともっと遊びます。
文責:廣川和紀(かずき)
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情報誌「地域人 第18号」に掲載されました!
昨年11月に「にっぽん子育て応援団」が開催した「地域まるごとケア・プロジェクト人材交流研修会」の様子が、地域創生のための総合情報「地域人 第18号」に掲載されました。
この研修会は、仮設住宅や復興住宅の入居者と周辺住民をつなごうと行われてきた「遊び場づくり」や「お茶会」に着目して、地域の絆の結び直しを考えようと開かれたものでした。当団体事務局長の神林が登壇し、遠藤が参加しました。仙台で活動するプレイワーカーが多く参加する研修会でした。
【第1部 3人の話題提供】
1人目は「NPO法人冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワーク」理事の根本暁生さん。震災後、仙台市を中心に仮設住宅や公園でプレーカーを使った子どもの遊び場を開く活動をしています。遊びの中で子どもらしさを取り戻していった子どものエピソードなどを交えて遊び場の持つ力を紹介しました。
2人目は当団体の神林。いじめ・虐待・自殺など厳しい状況にさらされる子どもが居る中、子どもの居場所が地域から失われている現状と子どもの権利についてお話ししました。子どもと遊んであげる若者が、実は子どもから癒されている事例をあげ、遊び場は傷ついた心を癒し、人と繋がる居場所になり得ることをお伝えしました。
3人目は、「NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター」チーム長の高橋正佳さん。子どもが宿題や食事ができる場所を設けたり、認知症・精神疾患・障がいを抱えている方を受け入れ、生活支援や社会参加の支援の活動をしています。「一人ひとりの暮らしから見て、必要な支援を差し伸べる事が大事だと考えている」と仰っていました。
【第2部 白熱ワークショップ】
第2部では、5~6人のグループごとに、地域の課題について意見を交わしました。グループトークはかなり白熱しました。
震災後、子どもは遊びの中で子どもらしさを取り戻していったというエピソードを受け、「“子どもらしさ”ってそもそも何?」という疑問に対し、
「定義があるわけでなく、子どもそれぞれだよね。」
「でも、その年齢で空気を読みすぎ!と思う子どもには、子どもらしくしていいのにと思う」
などの声がありました。震災という強いストレスの中で子どもが受けた影響と、何気なく使う言葉を改めて考えさせられました。
障がいを持っていても、被災していても、普通の生活を送れるようにというお話では、
「普通ってなんだろう?」
「普通が一番難しいよね」
「全員がより良い暮らしができるといい」
様々な意見が出るなか、神林は「ウェルビーイングを目指しましょう」と発言しました。ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることと言われています。
障がいを持つ方の目指す“普通”、被災した方の目指す“普通”、厳しい環境にいる子どもが目指す“普通”。抱える課題はそれぞれですが、誰もが「生きづらさ」を抱えることのないような状態を目指しているのではないでしょうか。
「どうすれば遊びの価値を伝えていけるのか」という議論では、
「学業に重きを置く風潮がある。子どもにとって大切なのって最終学歴?学校の後も人生は続くのに」
「遊びの成果を示す団体が少ない」
「遊んで育った子、遊べずに育った子の違いは?」などなど
遊びが子どもにとって重要なことは確信していますが、価値を伝える方法は議論が止まりませんでした。遊びは勉強のように点数をつけるものではなく、将来何かの役に立つものでもありません。でも、子どもの育ちにとって必要不可欠で、“ひまつぶし”や“無駄”とは違うことを主張していく必要があります。
ワークショップでは、遊び場関係の方も、遊び場に関わらない方も居て、とても新鮮な議論をすることができました。また、市民活動をしている同士で交流することもでき、とても良い研修会でした。
文責:遠藤みゆ
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民間版!子ども子育て会議in気仙沼
気仙沼市では、関係部署・有識者・経験者や、民間の公募委員で「子ども子育て会議」を開いていますが、参加している公募委員のお母さん達から「会議ではなかなか話せなかった。もっと子ども子育ての話をゆっくり、じっくり話し合いたい」という声がありました。そんな声から、お母さん達と当団体事務局長の神林が集まり、民間版の「子ども子育て会議」を開きました。
会場は、今年度に新しく開設した当団体の拠点「こどまど」。子連れOK、飲食OK。
話し合いはとてもゆるく、始まりの挨拶もなければ、終わりの挨拶もありません。
「最近、こう思うの…」
と、おしゃべりの延長に率直な意見や悩みが出てきます。
【子育ての日々で】
「町中では授乳しにくい。児童館で授乳していると、若いお母さんがびっくりする。ケープで隠しているし、見せびらかすわけでもない。恥ずかしいものではなく、自然のことなのに。授乳室にすべてを押し込めればいいという話ではないと思う。」
「レストランで、子ども分のとりわけ皿やはしがもらえず、尋ねてみると有料だった。子ども用のメニューを頼めばついてくるらしいけど…。子どもへの対応で店に行くかどうかが決まるのに、もったいない。」
社会に子どもが少なくなるにつれ、日常で子どもと関わらない大人が増えてきているのではないでしょうか。お母さんの言う、「子どもへの対応で店に行くかどうかが決まる」というのは、お店側にとってもチャンスになる可能性がある意見だと思います。
「就学前の競い合いがないから、切れやすい子になるって聞いた。喧嘩を我慢させると、子どもは抑圧される。喧嘩も暖かく見守って、いいよーっていってくれる大人が増えてくれるといいのに。」
ひとたび喧嘩が起きると、相手のお母さんに申し訳なくなって、わが子を止める。幼児が集まればそんな場面が多く見られます。喧嘩が収まれば、親はホッとしますが、子どもはモヤモヤを抱えたままかもしれません。親同士の関係ができていれば、「子ども同士で解決するまで一緒に見守りませんか」と言えるのに…。母親たちは大人同士の関係にも悩みながらの子育てをしているようです。
【子育てとお金】
「気仙沼市では婚活に予算が大きくついているけれど、子育てにお金も負担もかかるのだから、それだけでは結婚しないと思う」
「婚活も大事だけれど、子育てする人がもっと意見をいわないと。」
声をより大きくあげた方に関心が行き、予算に繋がります。子育てに関わっている人が声をあげなければ!お母さん達は危機意識を持っていました。
【研修事業】
気仙沼市の子どもに関わるための研修事業を見て、
「保育士は募集しても集まり難いから、一般のママさんに研修受けてもらって、子どもをみれるようにしようってことなのかな。」
「でも、もし保育園や児童館で働くことになっても、保育士資格とか何か持っていないとやりづらそう。利用するお母さんは”資格がない人”って陰で言うと思うよ」
お母さんならではの率直な意見でしたが、研修には興味を持っているようでした。
【子育てフェスタ】
「市の計画の中に“子育てフェスタ”というのがあったけれど、これいいよね!大槌町で子育てフェスタをやっているのを見て、気仙沼でもやりたいと思っていたの。やるならいつがいい?」
「感染症が流行らない時期がいいよ。」
「秋?秋はイベントが多いかな。」
神林が「参加者が“お客さん”にならないように、みんなで内容を話し合いたいですね。運営する地元の人が内容を作っていくといいと思う。」と提案すると、お母さん達はワクワクしながらアイデアを出し合っていました。
【子育て世代の声を拾う】
ここに挙げた意見はほんの一部です。この民間版子ども子育て会議に参加したお母さん達の様子を見ると、きっかけがあれば誰もが意見を持っていると感じました。しかし、子育てに関わる意見は社会に伝わりにくいのだと思います。子どもが生まれるとお母さん達は大忙し、子どもはどんどん大きくなって、子育て世代は入れ替わります。
その声を拾い集めて、社会に反映する。
定点で関わる私たちにはその役割があるのだと思います。
文責:遠藤みゆ
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フリーペーパー「となりのとなり」に寄稿
三陸の新しいを発信するローカルメディア「となりのとなり」は、東北地方の三陸沿岸部の動きを発信するフリーペーパーです。今回の「となりのとなり」はNPOや住民活動を紹介しており、その中の「子どもとコミュニティ」という連載ページに当団体の神林が記事を寄稿しました。
記事では「ふるさとの原風景はみち遊び」というテーマで、子どもの遊びの現状やエピソード、冒険遊び場の紹介をしています。
東日本大震災後に子どもの心のケアを旗印に開所した冒険遊び場では、子どもの生きにくさが見えてきました。「子ども一人ひとりに対して社会が変化していく環境づくりが必要」と神林は冒頭で訴えます。
記事に書かれていますが、現代は少子化と言われますが、子どもから見れば大人の多大化と言えます。昭和30年代は大人2人に対して子どもは1人。平成26年は大人6人に対して子どもが1人の比率です。かつては行政サービスが乏しかったものの、地域にはおせっかいな大人がいて、家族以外の大人に優しくされたり、怒られたり、見守られて、子どもは育っていきました。ところが、近年子どもに対して大人が増えたために、子どもを監視し注意する目が多くなっています。
「知らない大人には話しかけてはいけない」という社会に変わりつつあり、通学路は「道草禁止」もしくは「車での移動」などが一般的になっています。子どもを監視・管理しなければ親の責任問題、子どもと地域が関わりにくい状況です。
そこで神林は「みち」に注目しました。子どもを中心に地域の人と人とが繋がり、多世代が日常的に関わることのできるのが「みち」です。
先日もみち遊びのイベントで遊び場を開きましたが、子どもがみちで遊ぶと、道行く人が立ち止まり、言葉を交わしたり遊ぶ子どもを見守ったりと、コミュニケーションが生まれます。地域と子どもを考えた時、「みち」から見える解決策があるのではないでしょうか。
「となりのとなり」にはそんな記事を載せていただきました。
文責:遠藤みゆ
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