アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

プレーパークけせんぬま

【プレーパークけせんぬま】おれは準二級ケンチクシ!

「え?準二級?」 「子どもだから、準二級」 やぐらの改造で木材をガンガン打ち付けていた子どもの言葉です。 大人は一級建築士で、子どもだから準二級、というワケ。 ぐっと寒くなった東北では、さすがに水遊びはひかえめになり、水鉄砲でピュッピュとかけ…

【プレーパークけせんぬま】料理は火おこしから

食材を抱えて遊びに来た子どもがいました。 雨が降っていて、「木材が濡れてる!!使えるのあるかな?」とぶつぶつ言いながら、マキを組みます。 ようやく火がおきて、 フライパンをゴシゴシ洗って、 油をしいて、ごはんを炒め、卵を入れ、ツナ缶を入れ、調…

【プレーパークけせんぬま】卒業のない居場所

スタッフ産休のため、月8回やっていた遊び場を月1回減らした時期は 常連さんの多い6年生が中学校に入学する春でした。 秋になっても遊びに来なかったので、きっと中学校になってもう来ないかな?と思っていました。 ところが先日。 「おーーーーい!来てや…

【プレーパークけせんぬま】子どもの手

遊び込んだ子どもの手は、職人を思わせます。 あれこれ試して、土まみれのガサガサの手。 ナイフを使ってケガをすることもあります。 慣れた子どもは、自分で絆創膏を貼って、また遊びに戻ります。 自分の手でやってみる。 本で読むより、人から話を聞くより…

【プレーパークけせんぬま】ごちゃまぜファミリー

雨の日。遊び場の小さな部屋に雨宿り。 このテーブルを囲む人たち、親子みたいですが、誰も親子じゃないです(笑) うちの子も、よその子も、みんなで育ちあう遊び場ってあたたかい。 0歳から何歳まででも一緒にくつろげる場所です。 白幡みゆ ※※※※※※※※※※※※※…

【プレーパークけせんぬま】秋の栗ひろい

栗のイガが緑から茶色に変わり、ぼとぼとと栗が落ちてきています。 地面に落ちると、虫や獣に食べられてしまうので、 みんなでせっせと拾いました。 気仙沼のおじいさんが、「生の栗って食べたことある?」と聞いてきたことがあります。 肥後守ナイフで皮を…

【プレーパークけせんぬま】スリルを味わう

写真の2人、なかなかにスリリングな遊びをしています。 おわかりでしょうか。 頭上には栗の木。 足元には栗イガ。 見ているこちらが、ヒエッとなりそうです。 (イガが落ちたのが分かりやすいようにゴザをひいてますが、 何度掃除してもボロボロ落ちてくるイ…

【プレーパークけせんぬま】没頭する時間

遊び場では「やりたいこと」=「遊び」だと考えています。 名も無き遊びがたくさんあります。 写真の彼は、クラフトナイフでひたすら木材削り。 ガリガリ ガリガリ 持ち上げて、じっと見つめて 「いいじゃん」 ガリガリ ガリガリ 「なにつくっているの?」な…

【プレーパークけせんぬま】外遊びってなんだろう。

プレーパークけせんぬまは0歳から200歳まで誰でも遊びに来られる場所です。 とはいえ、「外遊び」にハードルを感じることもあるようです。 夏休みの終盤、雨予報の日に、一人で遊びにきた子どもが 「今日誰も来ないね」 と言いました。 「仲良い友達、呼んで…

【プレーパークけせんぬま】だれでも遊べる遊び場

プレーパークけせんぬまは「だれでも来ていい遊び場」です。 子どもだけで来られるように、参加費はなし。 その日の気分で来られるように、登録・予約もなし。 何歳になってもその子の居場所になれるように、年齢制限もなし。 でも想像します。 …考えうるハ…

【プレーパークけせんぬま】ゲームの世界は自由?

高学年になると、背中を丸めて一人ゲームに熱中する子どもをよく見かけます。 近くを通った時に、 「あーーやられた!!おまえ何してんのー!」 とその子が叫んでびっくりしました。 その後も、ぶつぶつ何かを喋っていました。 「なんで一人で喋っているの?…

【プレーパークけせんぬま】どろんこってさわっていいの?

初めて来た小学1年生をどろ遊びにさそったところ、 「どろ?あそんだことなーい! それさわっていいの? え?いつも服が汚れるから、さわっちゃだめって言われてるよ」 と言われてびっくり。 泥に汚れた服の洗いにくさは、遊び場で働く身としては共感します…

【プレーパークけせんぬま】どじょうって本当にいるんだ!?

大人になって遊び場で働くまで、 私はドブにどじょうが住んでいることを知りませんでした。 本物を見たこともありませんでした。 どじょうすくいはヌルヌルで難しいと聞いたことはあっても、 本当にさわったことはありませんでした。 しかも日本にはどじょう…

【プレーパークけせんぬま】まんまるの梅の実をとりました

先日、毎年恒例の梅の実とりをしました。 「わーー!いっぱいついてる!」 「おれ、運ぶ係ね」 「梅興味ないし。それより遊ぼー」 大盛り上がりの梅の木まわりと、マイペースのんびりなウッドデッキ。 緑のまんまるな梅の実が枝にいっぱいついているのを見る…

【プレーパークけせんぬま】スタッフが利用者になった日

先日、生まれた我が子を連れて遊び場に行きました。 産休中なので、2ヶ月ぶりです。 「ちっちゃいね〜」 「オレ、おせわする!」 「指つかまれた…帰れなくなっちゃった」 出生数が低下する気仙沼市で、 珍しい小さい赤ちゃんに釘付けの子どもたちでした。 子…

【プレーパークけせんぬま】アツい!!中学生プールにドボン!!

6月も半ばを過ぎて、東北も梅雨入りしました。 遊び場の梅の実がなかなか膨らまないほど、今年は雨が少なく、 先日のプレーパーク開催日も暑かったです。 こんな日は、常連メンバーがプールの準備を始めます。 小学生がせっせとブルーシートに水を溜めている…

【プレーパークけせんぬま】何が「勝ち」かは自分で決める

子どもは遊びのルールをどんどん変えていくもの。 先日は、びっくりどんでん返しが起きました。 数字の大きさが分かれば、小さい子でもできる「ハゲタカのえじき」は、 吹雪で外で遊べない時は、この遊び場で人気のカードゲームです。 ルールは簡単、山札か…

今日は雪の日、遊び日和!!

気仙沼では、今年初めて積もるほどの雪が降りました。 朝、カーテンを開けると一面の銀世界。子どもの頃の興奮を思い出すようです。 大人になった今は「あー、車がスリップしないかなぁ」「水道は凍結していないかなぁ」と不安なことが頭をよぎりますが。 10…

【プレーパークけせんぬま】子どもの頃の「体験」は健やかな成長を支える

夏休みが終わり、もうすぐ1ヶ月。 気仙沼は寒い日が増えて、長袖を着込むこともあります。 コロナ禍の夏休みは、子どもの少ない遊び場でした。子どもも大人も外出に気を遣う日々。 遊び場に来ても友達が来ないので、 「ひまだー、なにもやることない。どこに…

梅シロップかき氷と、毎年の約束

気仙沼の夏は短いです。 例年、7月半ばに梅雨が明けて、暑くなったなぁと思って8月のみなと祭りが終わるともう秋の気配。 今年はどんな夏になるでしょうか。 夏を満喫するにはまずこれだ!!と思い、 先日、かき氷機を遊び場に持っていきました。 ハンドル…

【プレーパークけせんぬま】2020年の活動報告書をつくりました!

毎月600部発行している「プレーパークけせんぬまつうしん」は、小学校や児童館、児童相談所や社会福祉協議会などに配布しています。 つまり、子育て家庭や、子ども関係機関にしか配布できていません。 子どもが遊び育つ社会をつくるためには、「子どもが身近…

【プレーパークけせんぬま】あそびば珍百景その1

子どもは大人の想像を超える …とはいえ、大人は目を疑う珍百景の場面を集めました。 ①青い沼 突如として現れた、青い沼。なにやら基地の裏でコソコソしている小学生。 「あとで裏を見てね!!」と言われて、見に行ったところ、コレでした。 写真のはじに見え…

【プレーパークけせんぬま】ゴロゴロ丸太いただきました!

かねてより、お庭に置いてあったのを見て 「いい丸太ですね!」 と立ち話していたところ、 「確かに、子どもたち登ったり飛んだりできるね。今度運ぶよ」 とありがたいお申し出をいただき、 先日、遊び場に寄付していただきました〜! 写真で見ると伝わりに…

【プレーパークけせんぬま】春、卒業のない場所

プレーパークけせんぬまの活動、久しぶりのブログ更新です。 昨年2020年の春、新型コロナウイルスのニュースが全世界を駆け回りました。宮城県の最北端に位置する気仙沼市にもぽつりぽつりと感染者が現れ、一時は開催中止としました。 夏の頃には遊び場を再…

【プレーパークけせんぬま】梅もぎとハッピーな記憶

2020年7月4日 季節のにおいや音、味、情景、感触、五感に染みついた子ども時代の記憶は、大人になってその季節になるとふと思い返すことがあります。その記憶が楽しいほど、思い出すたびに幸せな気持ちになったりします。 子どもと遊び場の梅をもぎながら、…

【プレーパークけせんぬま】ストレス爆発!物を壊す子ども

遊び場では時に荒々しい子どもに出会うことがあります。 今回は物を壊す子どものお話です。 ■大人の声 「遊ぶ時間があってもゲームばかりしてるんですが。」 「もっと将来のために勉強したらいいのに」 「休みの日はいっつもダラダラしてるのが気になる」 そ…

【プレーパークけせんぬま】いつもは末っ子、今日はお兄ちゃん

プレーパークの良さのひとつは、異年齢で遊べること。子どもが日常過ごしている幼稚園や学校では、ほとんどが年齢でクラス分けされます。おのずと友達は同年齢になりがちです。その日常から見ると、週末だけですが異年齢で遊ぶ場所は貴重なのかもしれません…

【プレーパークけせんぬま】2020年初開催、冬の外遊び場何してる?

新年明けましておめでとうございます。 2020年最初のプレーパークけせんぬま開催日は1月4日でした。 一番に来た子どもは新年の挨拶より先に、愚痴を吐きました。 「あーもう、本当に正月つまんなかった!親は仕事でいないし、ゲームしかやってない。もうクリ…

「お絵かきが嫌い」な君は、本当は何が嫌いなの?

2019年8月31日 ある時、プレーパークけせんぬまの黒板に描き殴られた絵を発見しました。ぐるぐるやっていたら、自然とできた絵だと思います。 「いい角度のミッキーだなぁ」 と思って、見えた通りに上から落書きしてみました。描いた本人は、ミッキーを描い…

ノンプログラムの遊び場って飽きないの?

【ノンプログラムの遊び場】 初めて遊びに来る方に「今日は何をするんですかー?」と聞かれることが、たびたびあります。 うーん、今日は何をするのか…難しい質問です。 子どもが水遊びをしたいと言えば、水遊びが始まり、 それが終わらないうちに、「寒いし…