アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

2026.6.21青森ツアー5日目(ねぶたの家ワ・ラッセ)

青森ツアー最終日は、2011年に青森市の青森駅の海手にオープンした文化観光交流施設の『ねぶたの家ワ・ラッセ』に行きました。

ワラッセに入るとすぐに、ねぶた祭の歴史の展示がありました。

トンネルを抜けると・・・

祭り本番に使用された大型ねぶたが展示されていました。

ねぶた囃子を聴きながらワクワクする時間にたっぷり浸ることができました。

ここで、青森ツアーをご一緒した参加者の皆さんとはお別れとなりました。

初めて顔を合わせたメンバーでしたが、5日間をともに過ごし、各地での学びや気づきを共有する中で、たくさんの交流が生まれました。

今回のツアーで結ばれたご縁が、この先もそれぞれの地域での活動につながり、再会や新たな協働へと発展していくことを願っています。

また、全国各地で子どもの遊び場づくりに取り組む仲間が一堂に会する「日本冒険遊び場づくり協会 全国フォーラム」は、新たな出会いや学びが生まれる貴重な機会であることを改めて実感しました。

今回ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 

 

2026.6.20青森ツアー4日目(冒険遊び場づくり協会の全国フォーラム)

青森ツアー4日目は冒険遊び場づくり協会の全国フォーラムに参加しました。

基調講演や事例報告、ワールドカフェなど盛りだくさんのプログラムが行われ、ツアー参加者は各々楽しんでいた様子でした。

プレーワーカーズは出張依頼を受け、午前中は会場の横でプレーカーの遊び場を開催しました。

 

2026.6.19青森ツアー3日目(三陸駒舎、ピーターズ・キッズ)

青森ツアー3日目に最初に訪れたのは、「三陸駒舎」です。

三陸駒舎は、築約90年の古民家「南部曲り家」を拠点に、馬との暮らしを大切にしたエコツーリズムやホースセラピーなどの活動を行っています。また、2017年度末からは、障害のある子どもたちを対象とした児童発達支援・放課後等デイサービスも運営されています。

敷地内には馬をはじめ、うさぎ、猫、犬、烏骨鶏など、たくさんの動物たちが暮らしており、訪れた私たちを温かく迎えてくれました。

今回案内してくださったのは、代表の黍原豊さん。三陸駒舎が大切にしている考え方や、動物と共に過ごすことで生まれる子どもたちの変化について、貴重なお話を伺いました。

まず初めに視察したのは、プレーワーカーズの廣川和紀が、プレーパーク研修の一環として手づくりした滑り台です。

この日は朝露の影響で滑り台の表面がとても滑りやすくなっており、慎重に登る廣川を参加者全員で見守りました。

デニム生地のズボンだったため、滑るスピードはゆっくり。それを見た黍原さんが、「ジャージ素材だったら、すっ飛んでいくよ(笑)」と一言。思わず笑いが起こり、和やかな雰囲気の中で三陸駒舎での視察がスタートしました。

お昼ご飯の「もみがらの釜」で炊くごはん。釜の周りにもみがらを入れて、、もみがらから出るガスに火が付く仕組みです。

黍原さんは、「馬に言葉は通じないけれど、”ありがとう”という気持ちを伝える、こちらに動きたいという姿勢を伝える、などその人の態度・姿勢・あり方が馬には伝わる。

プレーワーカーが子どもと接する時の”あり方”も共通するところがあるので、馬との関わりから学ぶことも多い」と語ってくれました。

感覚統合を意識した遊具が室内に設置されている。ツアーに参加した子どもたちは、普段とは違う動きができる遊具に大興奮。

ホースセラピーでは、お馬さんにブラッシングをしたり、手綱を引いて一緒に歩いたり、エサやりや乗馬体験をしました。お馬さんに触れあっていると、言葉を交わさなくともお互いの気持ちが伝わるようで大変癒されました。

ホースセラピーに参加した子どもからは「お馬さん温かかった」と感想がありました。

 

 

次に訪れたのは、岩手県野田村にある障がい児のデイサービス施設「ピーターズ・キッズ」です。

ピーターズ・キッズは、公立保育所を活用して、NPO法人ハックの家が運営しています。2016年には、プレーワーカーズが依頼を受け、園庭の全面改修を行いました。

園庭づくりでは、プレーキット制作でおなじみの森遊クラブ・鎌上茂樹さんに監修していただきました。

10年が経った今も、子どもたちが思い切り遊び、挑戦できる遊び場として大切に使われている様子を見学し、遊び場づくりが子どもたちの育ちに長く寄り添うものであることを改めて感じました。

プレーワーカーズは、ウッドデッキや滑り台を設置し、つくり変えの元になる柱を複数設置した。すると、スタッフが子どもに合わせて遊具を次々とつくり変えていった。

室内の壁にも遊びの仕掛けが沢山施されていた。

遊具づくりを始めてから10年が経つということで、一緒に遊具づくりをしたスタッフの皆さんや地域の皆さん、保護者の皆さんと共にお祝いの記念バーべーキューをしました!



 

2026.6.18青森ツアー2日目(門脇小学校震災遺構、にじいろクレヨン柴田さん、気仙沼あそびーばー)

青森ツアー2日。2026年6月18日(木)。

最初に向かったのは、石巻市にある門脇小学校震災遺構です。

門脇小学校は津波と津波火災の状況を残している全国唯一の震災遺構です。

現在は展示館などもあり、震災当時の手記などが残されています。

午前中に見学した門脇小学校。

お昼には被災当時の門脇小学校を知る、にじいろクレヨンの柴田滋紀さんからお話を伺いました。

 

柴田さんは東日本大震災で被災し、発災直後から避難所で子どもたちの支援に携わってこられました。当時、避難所には約1,600人が避難し、その中には多くの子どもたちもいました。避難生活が始まって3日ほど経つと支援物資が届くようになりましたが、子どもたちが安心して過ごしたり遊んだりできる環境はほとんどありませんでした。

市内には約130か所の避難所が設けられ、全国各地から多くのボランティアが駆けつけました。しかし、子どもの遊びや居場所づくりを担う支援はほとんどなかったことから、子どもの遊び場づくりを目的としたボランティアの受け入れを開始したそうです。その結果、連日多くのボランティアが集まり、子どもたちの遊び場づくりが広がっていきました。

また、避難所の一角ではアート活動も実施されました。柴田さんは、「子どもの作品を残すことが目的ではなく、気持ちを発散するためのアートだった」と振り返ります。作品には、当時の子どもたちが抱えていた苦しさや悲しみ、不安な気持ちが表現されていたそうです。

心に大きな傷を負った子どもが、ボランティアに対して暴力的な行動をとる場面もあったといいます。そのような子どもたちが遊びを通して感情を発散できるよう、板に粘土を思い切り打ち付ける遊びを取り入れるなど、工夫を重ねて子どもの気持ちに寄り添った経験談が印象的でした。

 

石巻市を後にし、気仙沼市へ向かいました。

こちらで訪れたのは『気仙沼遊びーばー』。案内をしてくれたのは代表の鈴木美和子さんです。

気仙沼あそびーばーは、シャンティ国際ボランティア会と日本冒険遊び場づくり協会が発災後1か月で立ち上げた常設の遊び場です。現在は、一般社団法人気仙沼あそびーばーの会が運営する常設プレーパークとして、地域に根付いています。

2026年4月26日には「あそびーばー15周年ありがとうパーティー」が開催されたそうです。

こちらでは、ツアーに参加していた小学生・中学生ものびのびと体を動かして遊びました。お祭りで販売予定だった手作りの「イカ焼き」も紹介してくださったので、ツアーメンバーで購入しました。

 

2026.6.17青森ツアー初日(のびすく若林、海岸公園冒険広場、子どもの居場所○○)

青森ツアー1日目。2026.6.17㈬13:00。

いよいよ青森ツアーがスタート!

東京・静岡・埼玉・愛知から参加者の皆さんが仙台に集合しました。

初めて顔を合わせるメンバー同士ということもあり、最初は少し緊張した様子。それでも、「これからどんな旅が始まるのだろう」という期待が感じられる、わくわくした表情が印象的でした。

最初に訪れたのは、「のびすく若林」です。

仙台市の子育て支援施設「のびすく若林」に隣接する「若林区ふるさと広場」では、冒険あそび場せんだい・みやぎネットワークのプレーリーダーによる「おそとのびすく」が開催されています。

対象は主に0~2歳の親子。都市部の公園という限られた環境の中で、どのような自然物を遊びに取り入れ、子どもたちの遊びを広げているのかを興味深く見学しました。

身近な自然や素材を活かした遊びの工夫や、親子が安心して過ごせる場づくりなど、多くの学びを得ることができました。

次に向かったのは、「海岸公園冒険広場」です。案内をしてくださったのは、プレーリーダーの根本暁生さん。

2005年に開園した海岸公園冒険広場は、仙台市若林区の沿岸部に位置し、東日本大震災では甚大な津波被害を受けました。

震災当日、この一帯には津波警戒区域が発令され、防波堤を越えた津波が海岸公園まで到達。浸水高は約7メートル、波は標高約15メートル付近まで押し寄せたそうです。

震災後、公園は約7年半にわたり休園を余儀なくされました。しかし、その間も「子どもたちの遊びを止めてはいけない」という思いから、避難生活で遊び場や居場所を失った子どもたちのもとへ出向く「移動式遊び場」の活動を開始。地域へ遊びを届ける取り組みは、現在も規模や形を調整しながら継続されています。

次に訪れたのは、名取市にある「子どもの居場所○○(まるまる)」。

こちらは、プレーワーカーズが運営する子どもの居場所・遊び場で、幼児親子から小学生、中学生まで、幅広い年代の子どもたちが集う場所です。

この日は、ツアー参加者に炭火で焼いた牛タンが振る舞われ、宮城ならではの味を楽しみながら交流を深めました。

代表の須永力(通称ぶんちゃ)からは、開催日以外にも子どもたちがふらっと立ち寄るなど、この場所が地域の子どもたちにとって欠かせない居場所となっていることが紹介されました。一方で、震災復興予算の縮小に伴い、こうした居場所を維持していくための運営は年々厳しさを増している現状についても、お話がありました。

夜は、ツアー参加者からの要望もあり、「ホタル観賞会」を開催しました。

6月中旬ということもあり、ホタルには少し早い時期でしたが、熊鈴を手にみんなで川内沢へ向かいました。

見ることができたのは2匹ほど。それでも、暗闇の中でほのかに光るホタルに出会うことができ、「見られてよかったね」と参加者同士で笑顔を交わしました。

数は少なかったものの、初夏の自然を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

三陸沿岸を通って青森へ行こうツアー

プレーワーカーズでは、2026年6月20日(土)に開催された「日本冒険遊び場づくり協会全国フォーラム2026 in 青森」への参加に合わせ、三陸沿岸を巡りながら各地の取り組みや震災の学びに触れる視察ツアーを企画しました。

おかげさまで、多くの皆さまにご参加いただき、無事に全日程を終えることができました。

ツアーでは、東日本大震災の被災地や子どもの遊び・居場所づくりに取り組む団体を訪問し、現地でしか得られない貴重なお話や学びを数多く得ることができました。

ツアーの日程を、以下にご紹介します。

 

『三陸沿岸を通って青森へ行こうツアー』

日時:2026年6月17日㈬~21日㈰

 

6月17日(水)

・海岸公園冒険広場

・子どもの居場所○○

・川内沢川ホタル観賞

6月18日(木)

・石巻市門脇小学校震災遺構

・にじいろクレヨン柴田さんと交流

・気仙沼あそびーばー

6月19日(金)

・三陸駒舎

・ピーターズ・キッズ(ハックの家)

 →遊具づくり10周年記念パーティー

6月20日(土)

・日本冒険遊び場づくり協会全国フォーラムin青森

6月21日(日)

・ねぶたの家ワ・ラッセ

 

立ち寄った場所はどこも学びや気づきにあふれ、それぞれに深い思い出が残る訪問となりました。

そのため、ツアーの様子は複数回に分けてご紹介します。各地での出会いや学びを、ぜひ一緒に感じていただければ幸いです。

どうぞお楽しみに。

 

勉強会(ドイツ研修報告会 & 東日本大震災から 15 年を考える会)を行いました。 

ドイツ研修報告会 & 東日本大震災から 15 年を考える会 
開催日:2026 年 2 月 23 日(月)14:00〜 増田公民館にて
※ドイツ研修は 2025 年 10 月 14 日〜28 日に実施 

■ 代表あいさつ(須永 力・ぶんちゃ)
プレーリーダー歴 35 年。日本で初めての常設プレーパークで活動を始め、阪神・淡路大震
災、東日本大震災では被災地で子どもの遊びによる支援に携わってきました。
震災関連の補助金が来年度大幅縮小される見込みで、全国の子ども支援団体が厳しい状況
にあることも共有されました。
「子どもの遊び場を続けていくために、これからも力を合わせていきたい」という思いが
込められたあいさつで会が始まりました。 

■ 中山涼さん(一般社団法人八王子冒険遊び場の会・りょうちゃん)
りょうちゃんは、ドイツの子ども・若者支援の仕組みについて、法律の枠組みから現場の
体制、そして専門職の育成まで、全体を見渡せるように分かりやすく話してくれました。
ドイツでは「SGB VIII(社会法典第 8 編)」に基づき、子どもを“守られる存在”ではなく
“権利をもつ主体”として位置づけ、自治体が育ちを支える責任を担います。
子どもの意見をきちんと聴くことや、安心して過ごせる場を保障することが法律に明記さ
れ、行政・学校・地域が連携する体制が整っています。
現場では、子どもが自分の意見を伝え、大人が丁寧に受け止める姿勢が印象的だったそう
です。制度と実践がつながり、子どもを“社会の一員”として扱う文化が根づいていること
が伝わってきました。
同行したイヴァンさんの
「子どもは、話を聴いてもらえることで、社会の一員として認められたと感じる」
という言葉も紹介されました。    

■ 廣川紘子さん(一般社団法人プレーワーカーズ・ぴろこ)
ぴろこさんは、ビーレフェルトの冒険遊び場で見えてきた「自分の世界をつくる」という
テーマについて、現場の様子を交えながら話してくれました。
子どもたちは半年かけて秘密基地をつくり、釘が飛び出した木材や未処理の板がそのまま
残っていることに会場から驚きの声が上がりました。危険な場所は色分けされ、子ども自
身が判断しながら遊べる工夫がされているそうです。
壁や遊具には子どもの権利に関する言葉が掲示され、権利を“教わる”のではなく“日常の中
で感じる”環境が整っていました。
ドイツでは「教育の中に遊びがある」のに対し、日本では「遊びと教育は別物」という考
えが根強いことも共有されました。
一方、日本のプレーパークは地域に開かれ、誰でも参加できる柔軟さが強みであることも
再確認されました。 

■ 斎藤信三さん(冒険あそび場・せんだい・みやぎネットワーク しんぞー)
震災当時の子どもたちの姿が、しんぞーさんのやわらかいタッチの漫画を見ながら語られ
ました。つらい出来事が描かれていても、絵の温度が読み手の心をそっと守ってくれま
す。
被災地で遊び場で、帰りたくない子に「明日もあるよ」と声をかけると、「本当に? 明日
もあるの? 絶対?」と不安そうに聞き返してきたこと。
大きな子に「うるさい!」と怒っていた小さな子が、別の日には手作りブランコで大笑い
していたこと。
3 月 11 日生まれの子が「家もプレゼントも全部流された。でも後から見つかったんだよ
ね」と突然話し始め、スタッフは何も言えなかったが「この子が話したかったタイミング
だったんだ」とそのままを受け止めたこと。
「落ち着いたら遊び場がなくなるのでは」と怯え、「もう一度津波が来たらいいのに」と
言った子に「続けるつもりだよ?」と伝えると、「じゃあ津波は来ない方がいいや」と返
してきたこと。
2015 年 3 月 11 日、「今日は悲しい日なのに遊び場やるの?」と聞いた子に、「悲しいばか
りじゃいやな子もいるかと思って」と答えた後、その子たちは強風の中、中学生と大笑い
して遊んで過ごしていたこと。
どのエピソードにも、子どもたちの不安や希望がそのまま表れていて、遊びが心を支え、
前へ進む力になっていたことが伝わってきました。大人も、自分が子どものころに遊んだ
話をすると、いきいきとするので、話を聴いたりしながら地域のつながりを作っていった
とお話していました。 

■ まとめ
国や文化の違い、震災の経験など、さまざまな視点から「遊びが人を支える力」が語られ
ました。
どの話にも共通していたのは、遊び場がそこにあり続けることが、子どもたちの安心につ
ながるということでした。
児童館、子ども食堂、地域の居場所づくりをしているみなさんと同じ時間を共有できたこ
とも心強く感じました。これからも、悩みながら共に続けていけたらいいなと思います。

(文・上田亜沙美)