アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

【りふ】たてやま公園で遊ぼう!

2023年5月20日 利府町の館山公園でプレーパークを開催しました。

暑くも寒くもない、とっても過ごしやすい気候の中、自然豊かで、歴史のある館山公園の一画でのびのびと遊びました。

大人も子どもも合わせて、60人以上が来ましたが、広々としたところだったので、みんなゆったりと遊んでいたように思います。

 

利府町では、2001年から「りふ・プレーパーク」という名称で市民団体によるプレーパークの活動があり、東日本大震災前までは、仙台以外では唯一でした。しかし、震災後活動は休止されていました。

その後、気仙沼石巻などからプレーパークの活動が県内に広がっていきましたが、利府町内での活動は、行われていません。

 

昨年度末、りふ・プレーパークに私たちプレーワーカーズと、冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークが協力し、リフノスという新しくできた文化交流センターでのイベント型プレーパークを実施しました。

それを契機に、また町内でのプレーパーク活動の機運が高まっていけばいいなと思っています。

しかし、現在、利府町内で子育てをしている方々も、ここ10年以内に県外・町外から引っ越してきた方が多く、”プレーパーク”という言葉を聞いたことがある方も少ないように思います。

 

そこで、普及啓発の意味も込めて、実際に場を開いて体感してもらおうということにしました。

プレーパークってなんだろう??

プレーパークのかたちに決まったものはありませんが、子どもが屋外で(できれば身近で行きやすいところ、かつ自然が豊かなところで)のびのびと自由に遊ぶのがいいなぁと思っています。

 

これまで、私たちは、利府町内での活動を行っていなかったので、役場の方や町民の方へ色々と聞きながら、ひとまず第1回目は、館山公園で実施することにしました。

 

下見で訪れた4月中旬の時の写真が左側です。ここでやってみよう!と決めて、企画書を作り、公園の使用許可や消防への火炎発生届などの手続きを進め、約1か月。

こんなに草が生い茂っていました。

前日が雨だったこともあり、草を踏み分けて入っていくと、足がびしょ濡れになります。

でも、そんなこともまぁ、外遊びの楽しいところのひとつかなぁ~くらいに思いながら、とってもいい斜面があったので、ながーいブルーシートを敷いてみました。

なんとなく、居所をつくって、たき火スペースだけ火が燃え移らないように草刈りをして、だれか来るかなーとボチボチ準備をしていました。

 

こういう時に、いい塩梅で全部準備しすぎないっていうのもポイントだったりしますね。

開始時刻の10:00にパラパラと親子が来ます。

どーも、どーも、草すごいねー、虫いるねー、とお喋りをしながら、最初は、一緒に準備の続きを手伝ってもらったりします。

 

(あぁ、何をするもしないも自由ってこういうことか、、、)

 

子どもも大人もあんまり関係なく、感覚的に察知する人と、どうしたらいいか戸惑ってしまう人といますが、

とにかくどう過ごすかは本人の自由なので、戸惑っている人には、声をかけますが、好きに過ごせる人は自由に遊び始めます。

 

この日も、敷いておいたブルーシートの滑り台?でコロコロ転がり始めたり、キレイなオオミズアオの成虫を見つけてきたり、豊かな環境があればこそ!という遊びが始まっていきました。

 

その後、マシュマロを持ってきた女の子がいたので、火をつけようかーってことになり、

おっかなびっくり、マッチを擦って、火をつけます。

無事、マシュマロを焼き始め、おいしく食べていたのですが、

 

それを見ていた低学年の男の子が「何か食べたい、、」と僕にささやいてきました。

そうだよね、初めてだったら、何か持て来たら焼いて食べれるとか分からないよね。

じゃあ、べっこう飴でもつくる??

とべっこう飴の作り方を教えることに。

すると、別の高学年の男の子。

アルミ缶を火で熱して、つぶして、叩いて、、、、、

 

そうすると、ナイフが作れる、というのをテレビで見て知っていたらしいのですが、それをするチャンスがこれまではなかったそうです。

ここぞとばかりに集中して作っていました。

お昼前から、人がかなり増えてきて、広場のスペースだけでは手狭になってきたので、

ちょっと離れた場所にロープ遊具でも作ろうかなと、準備をし始めました。

すると、ブランコつくりたい!!という女の子たち。

 

じゃあ、一緒にやってみようか~と作りはじめます。

投げたロープが枝に引っ掛かり、落ちてこない、、、

どうしよう、、、、

なんていうハプニングもありつつ、何とか完成し、ロープ遊具のエリアが大盛り上がり。

 

そうやって、子どもたちが思い思いに遊んでいる間、大人たちも、コーヒーを飲みながら、おしゃべりに花が咲きます。

 

なんだか、いい雰囲気だなぁ~と思いました。

夕方近くなって、人数も少し落ち着いてきて、さらにまったりした時間が流れていきましたが、その時間もすごくいいなぁと思ったりします。

 

外遊びっていうと、なんだか、アクティブに動いたり走りまわったりというのを想像しがちですが、屋外でのんびり過ごすのも豊かな時間ですよね。

そんな中でも、カナヘビなど生き物を見つけて捕まえたり、ノコギリやナタに挑戦したり、それぞれの興味関心に合わせて自由に過ごせている感じがありました。

 

最後、片付けの時間もみんなが手伝ってくれたおかげで、早々と終わり、大変さは全然感じませんでした。

 

次回は夏休みを予定しています。

場所は、同じように館山公園が楽しそうだなぁと感じました。

夏の暑い日だったら、水遊びしたり、流しそうめんとかもできる!?

 

まだ、何も決めていませんが、また一緒に遊びましょう~