【プレーパークけせんぬま】何が「勝ち」かは自分で決める
子どもは遊びのルールをどんどん変えていくもの。
先日は、びっくりどんでん返しが起きました。
数字の大きさが分かれば、小さい子でもできる「ハゲタカのえじき」は、
吹雪で外で遊べない時は、この遊び場で人気のカードゲームです。
ルールは簡単、山札から引かれた得点カードを見て、出す手札を決めます。
プラスの得点カードの時は「せーの」で一番大きい数字の手札を出した人が得点カードを貰えます。
マイナスの得点カードの時は、一番小さい数字の手札を出した人が、得点カードを受け取ることになります。
最後に獲得した得点カードの合計の数字が大きい人が勝ちです。
ある日、子ども2人、大人2人で遊んでいました。
1人の子はめちゃくちゃ「勝ち」にこだわる子。数字も大好きで、頭の中で計算しながら、遊んでいます。
もう1人の子は、直感派。不思議な采配。
みんなが欲しがる高い得点を欲しがらず、マイナスカードばかり集めています。
1戦目。なんと、マイナスカードを集めていた彼が、プラスカードもかなり集め相殺して「勝ち」に。勝ちにこだわっていた子は、ものすごく悔しそう。「もう一回!!」と叫びます。
「ははーん、みんなが欲しがらないカードを小さい数の手札で取ることで、大きい手札を温存していたってわけね」
彼の采配を分析して、2戦目。
「やったーーー!!おれの勝ちー!!」
勝ちにこだわった子が大量の得点を集めて勝ちました。
ところが、
「やったーーー!おれ、マイナスカードいっぱい!!」
不思議な采配の彼は、両手にマイナスカード。
「はぁ?マイナスばっかでどーすんの」
「いいじゃん、集めたかったんだから」
そういうゲームだったっけ・・・?
本人嬉しいなら、まぁいっかー。
そんなゆるい遊び場です。
ちなみに、出した数が同じだと「アウト」。カードは取れません。
大人は考えが似てくるので、弱いですね。
白幡みゆ
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