仕事博覧会 in 名取市立第二中学校
2017.8.24 名取市立第二中学校で行われた仕事博覧会。
名取市での中学校では初の試み。名取市の行政、企業等が25社集まり、2,3年生へ向け行われました。
企業がどんなことを思って事業を行っているのかを子どもたちへ伝えたい校長先生の想いが実りました。どんな業種の企業にも共通するのは、なぜその事業を行っているのか、ということにつきるのかなぁと思います。
特に、私たちプレーワーカーズのような、物を売って商売していない、サービスも売っていない、じゃあどうやって会社を維持しているの?なんでそこまでして事業を行うの?といった疑問はよく聞かれます。
なぜその事業を行っているのか。どの企業にも通じるものなのだと思います。
実際に面と向かってお話させていただいた中学生のひとりは、こんなプレーワーカーズのような慈善事業のような金にもならないことを平気で会社つくってやっていることが、目にも鱗だったようです。彼の話しを詳しく聞いたわけではなくこちらの話しを一方的にして、その彼の表情から読み取れたことではあるのですが、何か救われたような表情をしていたのが印象的でした。
子どもたちの内に秘めたものを大事にしてくれる大人がいる。子どもの味方になって子どもの代弁者のような大人がいる。そんな大人がいるんだ!っていうことを感じてくれたのかなぁと思いました。
そして彼が一言言ったことは
「自分、高校落ちたら、ここ入っていいですか?」
でした。
終わってから我々が思ったことは、
「落ちたっていいじゃんか。」
高校に受かることだけが人生じゃないじゃん。もしくは来年また受ければいいじゃん。たったひとつしか道がないから悩むのであって、たったひとつしか道がないから不安になるんじゃないかな。道はいっぱいあるんだよ。それを知ってよ。道っていう一本線じゃなく、面になってワーって広がっている。子どもたちの未来はいっぱいに広がっている。それを知ってほしい。
さて、この仕事博覧会を受け、次は生徒が各企業へ出向き、実際に職場体験します。
プレーワーカーズには、10月27日から始まる名取市協働提案事業・冒険遊び場「かったぁとプレーパーク」に体験しに来ます。
どんな感じになるのかいまからワクワクです。
またご報告させていただきます。それでは。
須永美佳
↑ 名取二中で仕事博覧会開催するきっかけになった関川さんの記事。
↑ 仕事博覧会を終えて名取二中の学校だより
↑ 仕事博覧会に参加した企業の方、先生方、PTA役員さん、ボランティアの仙台大学の学生さん。
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一般社団法人プレーワーカーズ
〇プレーカー・プレーワーカーを呼びたい方、
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遊び場づくりの支援や、子どもを取り巻く課題解決のため、ご支援のほど宜しくお願い致します。
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子どもの遊びと危険管理
2017年10月14日
宮城県大崎市鳴子温泉にある、鳴子保育園にて、当団体理事廣川和紀が職員研修を実施しました。
子どもたちには、自由でダイナミックに遊んでもらいたいなと思う反面、ケガのことや保護者のことも頭をよぎります。
その板ばさみをどう解消するかというのが、課題でした。
「遊ぶ」って何?どういうこと?
という基本的なことから始め、子どもの頃、1番心が動いた瞬間を聞いていきました。
そうすると、最初から話が止まらない。
こんなことして遊んだ。あんなこともした。
その多くが、危ないなーと思うようなことだったり、今の世の中ではできないことでした。
「昔だからね〜」
そうやって、どんどん子どもの自由度は狭まっています。
でも、それでも守りたい大切なことってありますよね?
「やってみたい気持ち」「挑戦と失敗」などなど。
ココの気持ちが強くないと、子どもの遊びを制限する側になってしまいがち。
改めて、そんな確認をしつつ、「リスクとハザードの違い」を僕の失敗事例とともにお伝えしました。
「ハザード」 と一概に言っても、その時の状況、子どもの様子、その子の経験値などによって変わります。
それを想像するために、例題を元に話し合いをしてみました。
「この場合のリスクはなんだろう?」
「ハザードはなんだろう?」
そして、「ハザード管理」の話に移ります。
一概に危険だからと言って、全部禁止したり、取り除いたりするのではなく、どうすればリスクを残したままハザードを取り除く工夫ができるのか。
そんなことを考えました。
度々ブログにも書いているハックの家の遊具づくり。
これも、コミュニケーションによってハザード管理をするひとつの方法だと思っています。
最後に、園庭に出て、現場で悩んでいることなどの質疑応答をしました。
そんな中で、
「砂場の枠、片面取っちゃうか!」なんていう面白い発想も生まれました。
園庭全部が砂場で、泥んこ遊びになったって良いじゃないか。
砂場の砂を出しちゃいけないなんて誰も言ってない。
ただ、なんとなく常識的に出すという発想がなかっただけなんだ。
そんな気づきも生まれたところで、研修会は終了となります。
今度は、11月の終わり、雪の降る前に、園庭を使って多いに遊んでみることになりました。
楽しみですね^ ^
園庭制作デモンストレーション
2017年9月16日 名取市下増田児童センター
本来の児童館は、毎日こんな感じでいいんですよ。のんびりして、好きなことやって。
この児童館に私たちプレーワーカーズが呼ばれている理由は、そこです。
児童館は、子どもなら誰でも遊びに来れる施設で、子どもの遊びは、本来もっともっと自由で豊かでいいあるはず。
「とは言ってもねぇ。」
いろーーんな、しがらみや規制や空気などなどがジャマをして、分かっちゃいるけど、自由にできないことってあると思います。
だけど、だからこそ
ひとつひとつ常識を壊していかなければいけないと思っています。
そのひとつの手法として、廃材遊び×児童館をご覧ください。
いつもは、プレーキットと呼ばれる遊具やおもちゃなどを積んでいるプレーカー。
今回は、ひたすら廃材!
ロコさんデザインのかわいいイラストと対照的ですね。
おもむろに作業を始めるプレイワーカー。
「何してんの?」
「んー?何だろうね??」
「やる?」
「やる!」
丸い穴が開いた板を見つけたから壁にしてみる。
「あ、絵を描いてもいいんだ。」
気づいたら、屋根は子どもたちが描いた絵でいっぱいでした。
「この斜めのはすべり台?」
「登るところ?」
そんなことは、今はどうでもいい。
「ネジ入れるのこうかな?」
こっちは何だ?
もう一度言います。
こっちは何だ???
さっきの斜めの何かしかり、コレが何かなんて言うことはもはや愚問。
かと思いきや、ひみつきちでした。
「あんなスカスカのより、こっちが本当のひみつきちだよね。」
これを一緒に作った女の子と話しました。
「ねぇ、コレ今日が終わったらどうするの?」
「片付けて帰るよ。」
「えー、残してほしい。」
「そうだねぇ、そういう声をみんなであげていくとココや公園や大人たちが変わってくるかもね。」
…………。
って、子どもたちに負わせて良いんでしょうか?
「とは言ってもねぇ。」
も分かります。
とは言っても、ここは大人がどうにかしていくところでしょう。
そんな風に僕は思います。
冒険遊び場の起源は、「子どもは、整備された安全な公園よりも廃材置き場の方がいきいきしている」という造園家の発見からと聞いています。
一見、何をしてるのか分からないかもしれませんが、子どもたちは自由にのびのび遊んでいました。
子どもが集まる施設(児童館や幼稚園、保育園)などの園庭は、日常的にこういう環境であるべきと思います。
それを大人に見てもらうためのデモンストレーション。
子どもや職員、保護者や地域の人も巻き込んで園庭を一緒につくる。そんな体験を一度してみませんか?
かずき
子育て世代の会議が始まりましたin気仙沼
出生率1.90を目標に掲げる「プロジェクト1.90」という気仙沼市の事業に関連して、気仙沼市内の子育て世代やこれから子育てを担っていく若者と定期的に集まり、話し合う会が生まれ毎月1回程度のペースで開かれています。
この会議には親や若者の他、気仙沼市の子ども家庭課をはじめとした関係機関が集まっています。
「子育てフェスをやってみたいねー!」
「子どもと一緒にゆっくり過ごせる場所がほしいよね」
「子どもの福祉用具、車いすや福祉車両を展示してみる?」
など、ワイワイ話しています。
今回は子育てフェスを中心に話し合いましたが、日々の悩み事も含めて気軽に話せる場になっています。
写真は昨日の会議の様子です。
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一般社団法人プレーワーカーズ
〇プレーカー・プレーワーカーを呼びたい方、
講演・研修・遊び場づくりなど、その他ご相談はこちらへご連絡ください。
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遊び場づくりの支援や、子どもを取り巻く課題解決のため、ご支援のほど宜しくお願い致します。
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障がい児デイサービス施設での挑戦
2017年8月7日
障がい児デイサービス施設であるNPO法人ハックの家「ピーターズキッズ」でプレイワーク。
昨年は、遊具を作る前だったので、流しそうめんをしたり、川を作って遊んだりしました。
今年も夏休みに合わせて呼んでもらえたので、子どもたちの動きを見ると共に、次の遊具はどんなのがいいのか話し合いつつ、仕掛けています。
冒険遊び場ではおなじみのモンキーブリッジ。
大人がロープを使って、綱引きを始めたり、遊具を作り始めたりすると、違うロープを使って子どもたちも遊び始めます。
木に登って、巻きつけたり、ブランコを作ってみたり。
でも実は、今回もう少し注目してみたかったのは、ダウン症の青年です。
何に興味を持つのだろう?
どんな高さなら怖がらないんだろう?
高さじゃなくて、幅も重要なのかな?
外に出て、サッカーをすることはあるけれど、それ以外で何かをして遊ぶ様子があまり見られないようです。
自分から遊び始めるためにはどんな遊具があったらいいのか。
もしくは、遊具ではない何かなのか。
それをスタッフの方と一緒に探求する作業でもあります。
もちろん、いつもこのブログでも語っているように、遊びは誰かに形を決められたり、運動機能の強化などといった目的を達成するために行われるものではありません。
なので、大人から見れば、ボーッとして何もしていないように見えたり、アクティブな動きをしていなかったりしても、その子にとっては遊びなこともあります。
それは大前提で共有しています。
しかし、障がいを持つ子たちは高校を卒業する年齢になれば、ピーターズキッズを出なければなりません。
●この子ができることで何か世の中に役に立つ仕事はあるのだろうか?
●この子はどんな場所でどんな風に愛されてこれからの人生を生きて行くのだろうか?
そんなことを考えているのがピーターズキッズのスタッフの方々です。
僕たちは、障がいの専門家ではないので、障がい特性など詳しいことは分かりません。
でも、その子の「やりたい」を引き出すような仕掛けや動きはできると思っています。
いや、一朝一夕にはできないことかもしれません。
だからこそ、大きな遊具をひとつ作ったから、それでおしまいではなく、次の仕掛けや、展開、作り変え、あるいは遊具ではない何かの提案を通じて、一緒に考えていく挑戦だと思っています。
昨日は、たった半日。
今日1日をかけて何が見えて来るのでしょうか。
まだ朝ですが、子どもたちが来るのが楽しみです。
かずき
岩手県奥州市のママフェスで遊び場を開きました!
2017年7月2日、岩手県奥州市でママフェス「笑顔トキメクmamafes2017~遊びで育つ!親と子のココロとカラダ~」が開催され、子どもの遊び場ブースを依頼されて遊び場を開きました。
メイプルというショッピングセンター内で開かれ、子どもと大人の場所を切り離したくないとの主催者の想いから、遊び場は出店ブースのど真ん中でした!
朝、会場に到着すると、そこに待っていたのは大量の段ボール。2メートルはあるかという、巨大なものもありました。
開場すると、驚くほどの来客!数百人の来場があったと思いますが、数えきれないほど大盛況でした。
タンボールランドでは、家が建ったり、チャンバラが始まったり、積んだ段ボールに飛び込んたり、ダイナミックな遊びが繰り広げられました。
この2人は一日中、何度も戦っていました。出会ったのは前日の準備だそうですが!
会場には、数ヶ月の赤ちゃんから乳幼児も多く、小さい子のための、ゆったり遊べる場所もつくりました。
お昼にはトークライブ「今を楽しむ『遊びの大切さ』」が開かれ、当団体の神林、冒険遊び寺を主催している藤源寺住職 佐藤良規さん、週末型森の幼稚園 風の音の鈴木さとこさんが登壇しました。
「遊びで育つ親と子のココロとカラダ」をテーマに、来場した親子に向けて対談しました。
今回主催の「地いき 楽しく アイビーナ」のママさん達は昨年もプレーカーを呼んでくださいました。
とてもパワフルなお母さん達の活動、これからの展開に注目です。