アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

園庭制作デモンストレーション

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2017年9月16日 名取市下増田児童センター

 

本来の児童館は、毎日こんな感じでいいんですよ。のんびりして、好きなことやって。

この児童館に私たちプレーワーカーズが呼ばれている理由は、そこです。

児童館は、子どもなら誰でも遊びに来れる施設で、子どもの遊びは、本来もっともっと自由で豊かでいいあるはず。

 

「とは言ってもねぇ。」

 

いろーーんな、しがらみや規制や空気などなどがジャマをして、分かっちゃいるけど、自由にできないことってあると思います。

 

だけど、だからこそ

ひとつひとつ常識を壊していかなければいけないと思っています。

 

そのひとつの手法として、廃材遊び×児童館をご覧ください。

 

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 いつもは、プレーキットと呼ばれる遊具やおもちゃなどを積んでいるプレーカー。

今回は、ひたすら廃材!

ロコさんデザインのかわいいイラストと対照的ですね。

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おもむろに作業を始めるプレイワーカー。

「何してんの?」

「んー?何だろうね??」

「やる?」

「やる!」

 

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丸い穴が開いた板を見つけたから壁にしてみる。

 

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 「あ、絵を描いてもいいんだ。」

気づいたら、屋根は子どもたちが描いた絵でいっぱいでした。

 

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「この斜めのはすべり台?」

「登るところ?」

そんなことは、今はどうでもいい。

「ネジ入れるのこうかな?」

 

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こっちは何だ?

 

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 もう一度言います。

こっちは何だ???

 

さっきの斜めの何かしかり、コレが何かなんて言うことはもはや愚問。

 

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 かと思いきや、ひみつきちでした。

「あんなスカスカのより、こっちが本当のひみつきちだよね。」

これを一緒に作った女の子と話しました。

 

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 「ねぇ、コレ今日が終わったらどうするの?」

 

「片付けて帰るよ。」

 

「えー、残してほしい。」

 

「そうだねぇ、そういう声をみんなであげていくとココや公園や大人たちが変わってくるかもね。」

 

 

 

…………。

 

って、子どもたちに負わせて良いんでしょうか?

 

「とは言ってもねぇ。」

 も分かります。

とは言っても、ここは大人がどうにかしていくところでしょう。

そんな風に僕は思います。

 

冒険遊び場の起源は、「子どもは、整備された安全な公園よりも廃材置き場の方がいきいきしている」という造園家の発見からと聞いています。

 

一見、何をしてるのか分からないかもしれませんが、子どもたちは自由にのびのび遊んでいました。

子どもが集まる施設(児童館や幼稚園、保育園)などの園庭は、日常的にこういう環境であるべきと思います。

 

それを大人に見てもらうためのデモンストレーション。

子どもや職員、保護者や地域の人も巻き込んで園庭を一緒につくる。そんな体験を一度してみませんか?

 

 かずき