アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

プレイワーク研修を開催!in宮城県気仙沼

「あなたにもできる!子どもの『遊ぶ』を支える大人になろう プレイワーク研修会」 日時:2016年12月12日(月)14:00~17:00

場所:宮城県気仙沼市海の市2階 □ship

講師:TOKYO PLAY代表 嶋村仁志

 

12月12日(月)、プレーワーカーズ主催で嶋村仁志さんを講師にお迎えし、プレイワーク研修を行いました。NPO、ママサークル、インターンなど、様々な立場で子どもに関わる8名が参加しました。

 

普段、講演会で「子どもにとっての遊びの大切さ」を広く伝えることは多いですが、今回は実践者を主な参加者とし、少人数で専門的な研修を行いました。学びや気づきを得るだけでなく、「プレイワーク」というキーワードで語り合える仲間づくりをするのも目的のひとつでした。

 

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【似顔絵ワークショップ】

プレッシャーのかかった状態と、少し条件を変えるだけで気が楽になる状態を体験できます。失敗していい空間は子どもの遊びにとってづくりのヒントになります。
「子どもの遊びの生態系は豊かですか?」

 

画面に大きくそんな言葉が映し出されます。自分の子ども時代の遊びを、地図や絵で紙に書き出すワークをした直後です。参加者のなかでも、年配の方のほうが山や川などの自然の中で遊ぶ姿がより鮮明に表れていました。

 

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かつて遊んでいた空き地に建物が建ったり、自由に入っていた山は危険だから、他人の土地だからと遊べなくなっていたり…
参加者の感覚から見ても、「子どもの遊びの生態系」はとてつもないスピードで変化しているようです。

ではそこに、大人としてどう関わっていくのか。 そこを考えるのが今回のプレイワーク研修でした。

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子どもは自分を遊びの中で育て、社会と関わる方法を知っています。 その力がのびのび発揮できるように、大人は遊べるフィールドを広げたり、不必要な危険を取り除いたり、子どもと関わったり、見守ったりすることができます。

 

「遊びを見守る」というけれども、ただ見ているのではなく、なにをすればいいのか。 例えば「見る」という動きひとつでも、「見てて!」と言って遊びを見てもらうのが、その子にとって安心する時もあれば、見られたくなくてこっそり遊ぶのがいい時もあります。

その子にあったやり方で、その子にあったタイミングを計って、子どもと関わる。 とても奥深いスキルだと思います。 そのスキルは一回の研修で身につくものではなく、むしろ研修の後で実際に子どもと関わったり、仲間と話すことで分かっていくことなのだと思います。

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今回は気仙沼周辺から参加者を集めたため、今後プレイワークを語り合う仲間づくりのきっかけにもなればいいなぁと思いました。

 

また、今回の研修だけではやりきれなかった内容も多く、次回の研修の希望も寄せられたため、また研修を開いていきたいと思いました。 同じ地域にプレイワークを話せる仲間がいることは、その人の子どもとの関わりが良くなっていくだけでなく、今後活動の広がりやモチベーションにも影響が大きいと思うからです。

遠藤みゆ