室内の遊び環境づくり 住田町役場にて遊び場
2017年12月10日に岩手県住田町で行われた、「メリークリスミタ」というイベントで遊び場を開きました。地元のまちづくりに関わる団体が集まって企画し、クリスマスを迎える住田町を盛り上げようと第4回目の開催になるそうです。
住田町では、まちや世田米駅で定期的に移動型遊び場プレーカーによる遊び場を開いており、今回はそのつながりから「メリークリスミタ」で遊び場を開くことになりました。
プレーカーで会場に到着すると…
巨大な木造建築に圧倒されました。
会場は住田町役場の入口を入ってすぐの交流スペースでした。巨大な木の柱は天井には接していない不思議な構造です。大正琴やバンドの音楽がステージで生演奏されるなか、子どもの遊ぶ声がこのホールに響きました。
今回は環境づくりを考えさせられた遊び場でした。
●室内の遊び場
外の遊び場であれば水や火、生えている木や地形をつかって遊ぶこともあります。外遊びは、水や空気の温かい冷たい、石や木のザラザラ・つるつる、風のふわふわ、様々な感覚が刺激されて、「あれもやりたい」「これやってみよう」と、連続して遊びが生まれます。
しかし、今回は室内。
野外のように、無限の素材がそこにあるわけでなく、持ち込んだ有限の素材とそこにいる人で遊びが生まれるとするなら…なにを持ち込んでどうやって遊ぼう?といつも以上に悩みました。
でも子どもが「やりたい」と思う事が、その子にとって遊びになるので、その気持ちを刺激する素材を用意しようと思いました。
●持ち込んだものたち
子どもが形を変えられるもの、工作台は幅広い年齢の子どもがじっくり遊びました。
乳幼児「ぺたぺたしたいの~」
小学校 中~高学年「がっつり作りこみたい!」
粘土を置いてみると、なにやら精巧な細工に熱中する子が!
ボードゲームは、知らない子同士が関わるきっかけになるみたいです。
将棋は初対面のお父さんと子どもが遊ぶ場面も。
こんな感じで様々な素材を配置していきました。
●自由の空気をつくる“人”
しかし、遊ぶための素材も大事ですが、ピリピリしている雰囲気におもちゃが置いてあっても、のびのび遊べません。
「あそぼ~、まじめにしなくて大丈夫だよ~」
と心を自由にできる空気をつくる“人”が一番重要だと思います。
ということでプレイワーカーは自由の空気をつくるために、自分も遊びます。
今回イチオシの遊びは、麻布で裁縫遊びでした。プラスチックの縫い針を見つけ、いつもは切って使うだけの麻布を縫い合わせてみました。
それを見た女の子の一人が、「やりたい!」と言い、2人で黙々と作り始めました。
私はビー玉をしまう袋、その子はミニサイズの服を作りました。作っている間、最近はまっていること、学校のこと、友達のこと、いろんな会話をした気がします。その時間は、その子にとってどんな時間になったのでしょう。
限られた環境だとしても、子どもにとって豊かな環境は考えることができると思いました。
「空き家、空地、ひと部屋…このスペース子どものために使えないかな?」
そんな時は、ぜひプレーワーカーズへご相談ください。
遠藤みゆ
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