アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

【自殺防止メッセージ】みかより

芸能人の自殺を受けて報道が続いた。

 

これを受けて、私はプレーワーカーズホームページで注意喚起のお知らせを載せたいと思った。5月の大型連休明けとも重なり、後追いへの不安が募ったからだ。

名取のメンバーですぐに話し合った。

そのすったもんだをここに記しておきたい。

団体の想いと各個人の想いの擦り合わせの記録として。

 

芸能人の自殺を受けてホームページにお知らせを載せたい。私は文章案をつけて名取メンバーにメールを送った。

 

スタッフの電話番号を書いていつでも電話してと書いたらどうか?と案を出した。

それについては、 夜遅くにかかってきても受けることができるのか?

エロ電話まがいでかけてきて最後に死にたいと言うような、こちらの本気度を試すような電話がかかってきても話しに付き合う覚悟はあるのか?

そもそも電話は個人の携帯電話だ。

お知らせを載せたところで偽善だと見られるんじゃないか?とりあえずで載せているんじゃないか? まあ偽善と見られればそうなのかも知れない。

でも私は本気だった。

 

私がそういう気持ちなら、ブログに書いてそれをホームページにリンクしたらいいんじゃないか?とも言われた。

でも私はそれでは気がおさまらなかった。ホームページに載せたい。ブログでの個人としての意見ではなく、団体としてホームページに載せたかった。

文章を書き換えた。

 

ーーー

あなたのおはなしきかせてね。子どもの居場所〇〇でまってるよ。

あなたのうれしいこと、楽しいこと、いっぱい聞かせてください。

ひとりじゃつまらないとき、遊びにきてください。

悲しいこと、つらいことがあったら、一緒に考えます。

ひとりでかかえこまないでね。

秘密は守ります。

 

保護者からの相談、お子さんの相談、家庭の問題、なんでもご相談ください。

一緒に解決していきましょう。

ーーー

 

これをメンバーにメールした。

これだと〇〇にいるメンバーに負担がかかるかな。

そもそも〇〇に来る(来れる)子は大丈夫なんじゃないか?

〇〇に来れない、〇〇のような場所があることを知らない子へ向けなきゃ意味がない。

 

最終的にホームページトップには以下の文章を載せることが決まった。

 

ーーー

 

【 プレーワーカーズより特別メッセージ 】

 

芸能人の自殺報道が続いています。

いろいろな事で追い詰められた子どもが、真似をして後追いをしないか心配です。

新年度が始まり、大型連休が過ぎたこの時期、精神的に不安定になる子どもが増えます。

子どもの命を守るには、大人の協力が必要です。

自分の子、その友達、近所の子、職場の同僚の子、あなたの身近にいる子を、いつにも増して気にかけてあげてください。

いつもと違った雰囲気、表情、言葉、生活態度などがありましたら、声をかけ寄り添ってあげてください。

「うちの子」だけじゃなく、子どもの命を守るのは私たち大人です。

 

ーーー

 

私の想いを団体内で話し合ったことで、何が問題だったのか答えが出ました。

今回の件は私たちプレーワーカーズのメンバーだけではどうにもならない問題でした。

子どもの周りにいる大人みなさん全員の協力が必要です。

声をかけて見守っていきましょう。

 

ーーー

 

最後に私から

【 今悩んでいるあなたへ 】

 

悩んでいると、ドツボにはまっちゃうよね?

とりあえず、外に出て遊んでみない?はまっちゃったらさ、あとはそこからいつどうやって抜け出すか、だけだから、とりあえず遊んでみたら、案外簡単に抜け出せるかも?

 

外に出て遊んでみない?風が吹いているよ。

花の香りがするよ。鳥の声がさえずるよ。空が続いているよ。飛行機が飛んでいるよ。外国に行くのかな?

 

きっとあなたが今いるところは、狭いところだよ。あなたが悩んで抜けられないってことは、狭いっていうことだよ。とりあえず、外に出て遊んでみない?広いところへ一歩出たなら、きっと広がるよ。視野も考えも。

 

あなたの障害になっているものは何かな?親かな?先生かな?ともだちかな?もしかして自分?ワオ!

世の中にはいろんな人がいるよ。中学・高校・大学と進むといろんな人がいるよ。みんなそれぞれいろんな考えを持ってるよ。狭い世界で生きるより、広い世界に出てみない? きっと楽しいよ!

 

文責 プレーワーカーズ 須永美佳

このブログは、プレーワーカーズHP記載の「特別メッセージ」を受けて書いています。2022年5月現在
http://playworkers.org/

【プレーパークけせんぬま】何が「勝ち」かは自分で決める

子どもは遊びのルールをどんどん変えていくもの。

先日は、びっくりどんでん返しが起きました。

 

数字の大きさが分かれば、小さい子でもできる「ハゲタカのえじき」は、

吹雪で外で遊べない時は、この遊び場で人気のカードゲームです。

 

ルールは簡単、山札から引かれた得点カードを見て、出す手札を決めます。

プラスの得点カードの時は「せーの」で一番大きい数字の手札を出した人が得点カードを貰えます。

マイナスの得点カードの時は、一番小さい数字の手札を出した人が、得点カードを受け取ることになります。

最後に獲得した得点カードの合計の数字が大きい人が勝ちです。

 

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ある日、子ども2人、大人2人で遊んでいました。

1人の子はめちゃくちゃ「勝ち」にこだわる子。数字も大好きで、頭の中で計算しながら、遊んでいます。

 

もう1人の子は、直感派。不思議な采配。

みんなが欲しがる高い得点を欲しがらず、マイナスカードばかり集めています。

 

1戦目。なんと、マイナスカードを集めていた彼が、プラスカードもかなり集め相殺して「勝ち」に。勝ちにこだわっていた子は、ものすごく悔しそう。「もう一回!!」と叫びます。

 

「ははーん、みんなが欲しがらないカードを小さい数の手札で取ることで、大きい手札を温存していたってわけね」

彼の采配を分析して、2戦目。

 

「やったーーー!!おれの勝ちー!!」

勝ちにこだわった子が大量の得点を集めて勝ちました。

 

ところが、

「やったーーー!おれ、マイナスカードいっぱい!!」

不思議な采配の彼は、両手にマイナスカード。

 

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「はぁ?マイナスばっかでどーすんの」

「いいじゃん、集めたかったんだから」

 

そういうゲームだったっけ・・・?

 

本人嬉しいなら、まぁいっかー。

そんなゆるい遊び場です。

 

ちなみに、出した数が同じだと「アウト」。カードは取れません。

大人は考えが似てくるので、弱いですね。

 

白幡みゆ

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寒波の中でのなとりむくむくプレーパーク

2021年12月26日

名取市委託事業なとりむくむくプレーパークを開催しました。

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寒波で最高気温も0℃を超えない日だったので、火消し用のバケツ水も夕方には氷が張っていました。

そんな中でも焚き火を中心に集まってきて、かぼちゃを焼いたり、お餅を食べたり。

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七輪コタツも暖かくて、オセロも楽しそうでした。

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個人的に一番良かったシーンは、

 

木にロープをかけようと思ったけど、引っかかって落ちてこない!!
どうやったら、解決できるんだ!?
こうやったら?こうしたら?
次はこれを試してみよう!

そんな、子どもも大人もみんなして試行錯誤している時間です。

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とってもプレーパークっぽいなぁと感じました。

夏のプレーパークでは、泥遊びをしたり、工作をしたり、それはそれでプレーパークのイメージなのかもしれませんが、

 

こうやって、そこで出会った人同士が、一緒に考えて、協力している姿が、遊んでいる瞬間だなぁと思います。

 

他にも、写真じゃ伝わりづらいのですが、

プレーカーの中を子ども部屋のようにして、そこで幼児の“女子トーク”が始まるとはじめましてでもあっという間に仲良くなっていました。

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木登り、ハンモック、ブランコ、そんな動きのある遊びも楽しかったけど、やっぱり遊びはその“過程”そのものが遊びです。

子どもの遊び心が、見える大人がもう少し増えるといいなーと思います。

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宮城にプレーパークを114ヶ所作りましょう!!

 

私たちプレーワーカーズは、そんな想いを大人たちに伝えていきたいと思っています。

SNSやホームページ、YouTubeなど、インターネットでの発信も頑張っていますが、やっぱりリアルに子どもが遊んでいる姿を見てもらいながら、私たちの想いも伝えたい!

 

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こんな立て看板も作って、普及啓発にも力を入れています。

今後とも、応援よろしくお願いします。

 

今日は雪の日、遊び日和!!

気仙沼では、今年初めて積もるほどの雪が降りました。

朝、カーテンを開けると一面の銀世界。子どもの頃の興奮を思い出すようです。

大人になった今は「あー、車がスリップしないかなぁ」「水道は凍結していないかなぁ」と不安なことが頭をよぎりますが。

 

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10時からスタートする「プレーパークけせんぬま」ですが、いつも鍵が開く前から来ている兄弟がいます。今日ももちろん、一番乗り。

エアコンの室外機の上には、雪まみれの手袋が置いてありました。

「雪で遊ぼうと思って!」

と満足そう。

雪雲を阻む山に囲まれ、海風あたたかい気仙沼は、雪が積もることが珍しいです。

子ども達はとっても嬉しそうに、今しかできない遊びに夢中になっていました。

 

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コーンとバターを持ってきた子どもも居ました。

「でっかいカマクラを作って、中で火をたいて、コーンを食べる!」

そんな壮大な夢を抱きながら、友達とスタートしたカマクラづくり。

となりの友達の家からも雪を持ってきて、せっせと積んでいました。

 

が、しかし。途中であきらめたのか、普通に焚き火コーナーで作って食べていました。

 

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一軒家を借りて開催しているプレーパークけせんぬまには、小さな居間があります。

1台の石油ストーブではあまりに寒いので、こたつを出しました。

外で遊んでいた子も、こたつにあたってゴロゴロ。

思い出したように、外に飛び出して遊び、また寒くなっては戻ってきてゴロゴロ。

 

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夏のエンドレスで弾けるような遊び空間もいいですが、冬独特ののーんびりした空気もいいものです。

 

白幡みゆ

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宮城県プレーパーク座談会 2021年10月29日・30日

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2021年10月29日・30日

子どもの居場所○○(宮城県名取市下増田丁地96-2)&オンラインにて、宮城県プレーパーク座談会を開催しました。

 

県内でプレーパークづくりの活動に関わっている人が集まる機会を作りたい!って思って呼びかけたところ、2日間で30名の方が集まってくれました。

 

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まずは、自己紹介。

何十年も前からプレーパーク活動に関わっている人もいれば、震災後に活動を始めた人、最近プレーパーク活動団体で働き始めた若手スタッフ、これからプレーパークを作りたいと思っている人、ボランティアで関わり始めた学生など色々な立場の人が集まったので、改めて名前や所属を言っていきました。

 

宮城県内でのプレーパークの歴史は古く、1980年代後半から、始まっていますので、30年以上の歴史があります。

震災前にあったプレーパーク活動は、りふ・プレーパーク、ふるじろプレーパーク、西公園プレーパーク、海岸公園冒険広場という4つでした。

その後、2011年に東日本大震災が起こり、東北各地・宮城県内での遊び場活動が一気に増えました。

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これは、2012年7月3日に行った「つながってみよう小集まり①」の写真です。
東北の遊び場づくりの仲間が集まる最初の機会でした。
 
その後も、それぞれの団体、それぞれの地域で活動が広がり、
一時期は20~30の活動がありました。
 
しかし、プレーパーク・遊び場活動を継続するのは、とても難しいことです。
(継続だけが全てではありませんが)
 
今は、10~20の活動があります。
数に幅があるのは、そもそも何をもって「プレーパーク」と呼ぶのかにも関わってくるので、正確に調査できていないからです。
全国的なプレーパーク活動の調査も行われてはいるのですが、県内の活動についての細かい、あるいは頻度の高い調査ができていないので、それもゆくゆくはしていきたいとも思っています。
 
そして、プレーワーカーズとしては、以下の写真の通り
プレーパーク114ヶ所を宮城県内に興していくことを目標としていきたいです。

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じゃあ、そもそも、プレーパークって何でしょう?

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2021年3月にNPO法人日本冒険遊び場づくり協会が、プレーパークの定義を決めました。
 
しかし、それだけでは、条件など細かい部分に言及がないため、
プレーワーカーズとして、話合いを重ね、「場の条件」「人の条件」「姿勢の条件」をまとめました。
 
こういうプレーパークを県内に114ヶ所つくっていきたいと思っています。
 
このような、スライド発表をしたのちに、
参加してくれた方々から、意見や感想などをもらいました。
 
「学んだプレイワーカーの”学んだ”って何だろう?」
「自然って言っても、みんな感覚が違うよね?」
東松島にも作ってみたいけど、どうやって始めたらいいんだろう?」
「子どもの遊び環境の悪化はもはや公害レベルだから、税金を使って整備しなきゃ。」
「114ヵ所のプレーパークの”質”のすり合わせも難しいよね。」
 
その後、フリータイムでもっと深める話し合いもしたかったのですが、
人数も多く、ほとんど自己紹介と感想共有くらいで終わってしまいました。
 
でも、初めて開催した、宮城県プレーパーク座談会。
1回目なので、顔合わせでいいでしょう。
 
これからも、お互いに協力しあいながら、子どもが遊び育つ社会を目指すために
まずは、プレーパークを県内に増やしていく。
そんな活動をしていきたいと思います。
 
p.s.
コロナのあと、オンラインの集まりはたくさんありましたが、
オンラインだと”アフター”がなく、プツッと切れてしまうので、さみしいなぁといつも思っていました。
久しぶりにリアルに会った人も多い中、その後のダラダラ時間が有意義だったなぁと思います。
 
 
プレーワーカーズ 事務局長 廣川和紀(かずき)

【プレーパークけせんぬま】子どもの頃の「体験」は健やかな成長を支える

夏休みが終わり、もうすぐ1ヶ月。

気仙沼は寒い日が増えて、長袖を着込むこともあります。

 

コロナ禍の夏休みは、子どもの少ない遊び場でした。子どもも大人も外出に気を遣う日々。

遊び場に来ても友達が来ないので、

「ひまだー、なにもやることない。どこにもいけないし、つまらない」

とひっくり返って不満そうに騒いでいる子もいました。

 

2年目に突入したコロナ禍、子どもの選択肢はものすごく削られているように感じます。

そんな折、文部科学省から

「令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告」

が発表されました。この研究から分かったことは、大きく2点。

 

①多様な体験活動が子どもの成長に良い影響を与える。

自尊感情や外向性、精神的な回復力がアップする等)

 

②家庭の経済状況に左右されず、その効果があること。

 

詳しくはこちら↓

令和2年度青少年の体験活動に関する調査研究結果報告 ~21世紀出生児縦断調査を活用した体験活動の効果等分析結果について~:文部科学省

 

この報告書を読むと、東京のプレーパーク活動をしている団体がヒアリングに参加していました。先輩方の長年の活動効果が証明された嬉しさと、この結果に背中を押されるような心強さを感じます。

 

一方で、コロナ禍で様々な地域行事は中止となり、楽しいはずの夏休みはどこにも行けない退屈な時間になり、調査結果から見ると子どもの成長にとって悪い状況が続いています。

 

せめてプレーパークけせんぬまでは、思いっきり遊べるように、そう願って活動してきた夏でした。すっかり寒くなってきたので、夏の様子を記録しておきます。

 

【プールづくり】

まずはプールづくり。2枚のコンパネを半分に切り、端に切り込みをいれて、井の字のように組みます。

「学校のプールは、3回までなんだって。今年プールおしまい」

夏休み前にそんな話をしたので、遊び場では毎年恒例のミニプールを作りました。

 

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【ウォーター滑り台完成】

滑り台の下にプールを置くと、ウォーター滑り台の完成。レジャー施設ほど大きくないですが、十分楽しいようで、何時間も寒くなるまで遊んでいます。

滑り台の上からジャンピング入水を何度も練習する子もいました。

「ここでは危ないこともできるから良いよね!!オレ、危ないこと挑戦したいから!!」

何度も足を滑らせて落ちていましたが、転び方も上手くなっていました。

 

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【寒くなったらドラム缶風呂】

1本しかないホースで水を溜める時、プールにいれるか、ドラム缶に入れるかで、いつもケンカが起きます。でも、先に溜めて沸かさないと、いざ寒くなった時にお風呂に入れないのです。

水がようやく溜まっても、なかなか火がおきなかったり、みんながプールに夢中になっていて、ドラム缶風呂の火が消えていた…なんてことも。

優しい大人がそっとマキを足していることもあります。

 

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【突然始まるスイカ割り】

夏の一大イベント、スイカ割り。

遊び場ではプログラムを組む事がないので、すべてが偶然で始まります。

この日も、偶然スイカを持って来てくれた方がいて、居合わせた幸運な子達でスイカ割りスタート。

「そこだー!」「いけー!」

バシっと見事に外して

「あーあ」の大爆笑です。

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【悔しさ滲むオブジェ】

遊び場の醍醐味である食べ物の遊びができないのが、コロナ禍のつらい所です。

もらった魚や、遊び場の畑で取れた野菜を使って、よく焚き火料理をしていたのですが…

ふとテーブルを見ると、流しそうめんのミニチュアが…

作ったのは遊びに来たママさんですが、流しそうめんやりたい気持ちが伝わってきます。

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その時に来たメンバーで、その時にやりたいことをやる。

そんなプレーパークけせんぬまの夏でした。

ここで過ごしたら、とにかく色んな体験ができると思います。

野草に詳しいお兄さんも、昆虫に詳しいママさんも、大工の得意なおじちゃんも、いろんな大人に出会える場所です。

 

長く長く活動を続けて、一時のイベントではなく、子どもの「今」と未来の成長を支える場所でありたいと思います。

 

白幡みゆ

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梅シロップかき氷と、毎年の約束

気仙沼の夏は短いです。

例年、7月半ばに梅雨が明けて、暑くなったなぁと思って8月のみなと祭りが終わるともう秋の気配。

 

今年はどんな夏になるでしょうか。

 

夏を満喫するにはまずこれだ!!と思い、

先日、かき氷機を遊び場に持っていきました。

 

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ハンドルを回して氷を削ると、クマさんの目が動く、お気に入りのかき氷機です。

子どもによっては「気持ち悪い!!!!」と不評なのですが。

(回すスピードが早いと、ぎょろぎょろ動きます)

 

プレーパークけせんぬまの梅で作った梅シロップをかけて食べましたが、

「うまいもう1杯!!」

「おれもー!」

と、なんと今年分の梅シロップを1瓶ぺろりと食べられてしまいました。

 

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この梅シロップ、6月にみんなで作ったものです。

梅もぎも子どもと一緒にやり、

 

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一晩水につけてあく抜き。

 

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梅のへたとり。このあたりで子どもは飽きて、おとなたちでやります。

 

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氷砂糖と交互に入れて、りんご酢を入れて、1ヶ月漬けおきます。

 

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このシロップ作り、1年前にあるお母さんの提案で始まりました。

プレーパークけせんぬまの前身である「こどまど」の時に常連だった子のお母さんが提案してくれたのです。

 

「遊び場に協力したいんです!シロップ作りのイベントとかどう??」

 

そう言って、講師を引き受けてくれました。

 

やんちゃな我が子と周りの環境に悩まされながら、一生懸命に働くお母さん。

すごいなぁと思いつつ、大変だろうなと心配することも。

 

こどまどの時はお茶を出して、ゆっくりお話を聞くこともできましたが、今は生活環境が変わって、なかなか顔を見ることも難しいです。

 

1年に1回でもつながり続けたいなぁと思い、今年も梅シロップづくりをしました。都合がつかず、会えませんでしたが、また来年もやります。

 

プレーパークけせんぬまは、子どものための遊び場ですが、お父さんお母さんが辛い思いをしていると、子どもは楽になれません。

 

神奈川県川崎市、子どもの権利条例子ども委員会の言葉を思い出します。

 

「まず、おとなが幸せにいてください。

おとなが幸せじゃないのに子どもだけ幸せにはなれません。」

 

心の余裕がみんなに行き渡りますように、と願って

遊び場ではできるかぎり、お父さんお母さんの声にも耳を傾けています。

 

一方で、ボランティアを名乗り出てくれるお父さんお母さんのおかげで、実は遊び場が支えられています。

 

お互い様でめぐる、あたたかさを感じます。

 

白幡みゆ

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