アソビのタネ

子どもがいるならどこでも「もっと楽しく」「もっとのびのびと」「もっと安心して」いられる現場づくりでの実践を記していきます。

DAY5・コロナに関する言動~新型コロナで行き場を失った子どもたちの日常を支えてきました~

こんにちは、プレーワーカーズ事務局の廣川和紀です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、子どもたちの日常が変化しました。

今回は、自分の家の娘のことも含めてですが、子どもの居場所〇〇を継続開放する中で聞こえてきた言動を紹介しながら、危機的状況における遊びについて考えていきたいと思います。

 

「わー!バイキンだー」

私が仕事から帰ってくるなり、玄関で娘がそう叫びながら、家の中へ走っていきました。

後から、ゆっくりと話を聞いてみると、

「まだ手を洗っていなかったから、コロナがいると思った」

と話していました。

もちろん、毎日、玄関で靴を脱いだら、洗面所に向かい、手を洗い、うがいをしています。

 

またある時は、

「コロナになったら、ゾンビになるんでしょ?保育園で△〇̻✕君が言ってたよ」

と言っていました。

 

車に乗って出かけ、お店の駐車場で、車の窓を開けたときには、

「コロナ入っても平気だよね?私、コロナ嫌いだからね。」

と話していました。

 

4歳の娘の場合、まだ文字が読めないので、周りの言動を聞きながら、コロナとは何かについて考えているのだろうと思います。

 

小学生や中学生は、大人たちの世間話と同様、人に話すことで、コロナに関して整理していきます。

 

「イギリス行ってみたいなー」

「でも、コロナだったら殺処分だよ」

 

「誕生日にディズニーランド行く予定だったのに、コロナのせいで延期になっちゃった」

 

「イオン始まるらしいね。絶対また感染者増えるよ」

 

すべて、子ども同士の会話です。

盗み聞きしているわけではありませんが、遊び場を開放しながら、事務仕事をしていると、話している声が聞こえてきます。

特別、なにか質問をしたり、ヒアリングをしたわけではありません。

 

大人である私たちにとっても、パンデミックへの対応は、未知のことであり、テレビやSNSなどで情報を入手していますが、情報に溢れている昨今では、整理し、取捨選択をすることが難しくなっています。

また、情報への感じ方も人それぞれであり、家庭内での発言、SNS上での発言、行動様式の変化などもまちまちです。

 

その中で、子どもたちは、基本的には身の回りにいる大人の言動や価値観が全てです。

大人が恐怖を抱き、ストレスフルになっていると、その影響を直接受けます。

 

 

新型コロナウイルスに感染するリスク、他者に感染させるリスクは、適切に判断し、避けるよう努力するべきだと思いますが、その事実上の危険度合とそれぞれが感じる「不安」という気持ちは、必ずしも一致するものではありません。

 

統計上、安全な可能性が高かったとしても、ゼロでない限り安心ができない人もいるでしょうし、逆に不安をまったく抱えないまま、結果的に感染してしまった人もいるでしょう。

 

コロナ禍と呼ばれるこの状況は、事実上の感染拡大と共に、精神的な不安も急速に広がってしまったと感じています。

自分や家族、他者の身を守るうえで、「不安」という感情は、大切なものですが、

同時に、「平常心」や「楽しむ心」、「希望」などを失わせるものでもあると思います。

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子どもの居場所〇〇は、3月2日から、毎日開放していましたが、

保護者やライングループで日々の様子を見ている人たちからは、

 

「こうやって、開放しているところがあることで、安心できた」

 

「子どもが遊んでいる様子を見て心が温かくなった」

 

「子どもの場所がどんどん規制されていく中で、○○は私にとって光です」

 

「不安や悩みを共有できる皆さんがいることが心強く、そのおかげで日々笑顔で子育てできています」

 

「子どもが笑顔で元気に遊んでいると私もうれしいです」

 

という声が聞こえてきました。

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大人が、笑顔で楽しく、生き生きと暮らしていれば、子どもも深刻な状況にはなりません。

逆に、子どもたちが、イライラせず、のびのびと豊かに遊んでいれば、大人たちのストレスも大きく軽減します。

 

〇〇は、

大人は入ることができない「預ける施設」ではなく、みんなの遊び場・居場所なので、大人と子どもの好循環も生まれます。

 

冒頭に紹介した子どもの声も、

場に安心感があるからこそ、聞こえてくる言葉だと思います。

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 子どもたちは、突然の休校宣言によって、当たり前のように通っていた学校に行けなくなってしまいました。

児童館にも遊びに行けなくなりました。

放課後児童クラブの人数も制限していたので、通わなくなった子もいました。

 

日常的に行っていた場を失ったことで、非日常の世界になってしまいましたが、遊び場を開放し続けることで、

「遊ぶ」という子どもにとっては根源的な「生活」の部分を支え続けることができたと思っています。

 

これからも、食べて、寝て、遊んで、という「生活」を崩さないために、活動を続けていきたいと思っています。

 

 

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